2012年05月12日
名古屋へ研修会その2
立体企画(講演と対談&フロア参加討論)
地域経済・雇用と自然エネルギー
福島第一原発事故以来、人々は原子力・化石燃料に大きく依存したエネルギー生産
の在り方に疑問符をつけはじめている。
そこで注目されているのが自然エネルギーだ。
自然エネルギー生産を進めるためには、地域の人材を活用して川上から川下までの
地域内循環型の経済・社会を構築していく必要がある。
森林から豊富に間伐材が提供されなければ、発電用木質チップ生産工場だけ建設し
ても実際には機能しない。
「自然の恵み」は、これまで農林漁業などの一次産業で活用されてきたが、生産技術
やITなどの発展によってエネルギー生産にも活用が可能となってきた。
「自然の恵み」をそれぞれの地理的条件に即して活用しながら地場産業を再生する、
自然エネルギーを基礎とした新しい産業構造の構築が現実のものとなってきている。
先進事例の宝庫である北海道に学びつつ、雇用も生み出す循環型地域経済の未来
を考える研修。
昨日の報告の続き・・・。
講演2(実践事例)地域の雇用を生み出す自然エネルギー
自然エネルギー研究センター(NERC)取締役センター長 大友詔雄氏
.やはりドイツが自然エネルギー分野の参考になる。
自然エネルギーへの転換において先ず検討されるべきは、
「省エネ」と「エネルギーの効率的利用」
「省エネ」は、木質繊維断熱材を製造。
木質繊維断熱材は、断熱性能に加えて、防音、防耐火、調湿機能など、木の性質
を生かした優れた特性をもっている。省エネ住宅には効果がある。
「エネルギーの効率的利用」
英国の2030年におけるマイクロコージェネレーション(環境負荷の低い天然ガスや
カーボンニュートラルなバイオガス等のクリーンエネルギーでガスエンジン発電機
により発電し、その際発生する熱を給湯や冷暖房に有効利用し、エネルギーロスを
軽減するシステム)普及予測では、スターリングエンジンが全体の74.3%を占める
とか!(天然ガスが資源)
再生可能エネルギーの説明
風力エネルギー
①陸上風力
②洋上風車
③高度上空風力
ここでは北海道風力発電機株式会社が開発した「ツインローター型風力発電機」
が説明され、音もほとんどせず、町工場での製造・地域の風をエネルギー(電気)
に変え、地域内で使用するにはもってこいの風車であるとのこと。
太陽エネルギー
①太陽光発電
②太陽熱利用
富の地域外流出の実態から、北海道芦別市の取組みの紹介。
化石燃料から地域の自然エネルギーを使うことにより、地域外に流出していた
富の全てが地域内に循環するシステムづくりが重要とのことだった。
終わりに
都市部の自然エネルギーの考え方について
●「省エネ(節電)」
地方では実践しているところが多いが、東京でも城南信用金庫がすでに本店の
ロビーやウインドウディスプレイの照明や、エレベーターの節電などで通常の
電力量の約3割をカットできている。
今後もLED照明の切り替えや、大型店でのソーラーパネルの導入も、「できる
ところから順次実施していく」(吉原理事長)というが、ライフスタイルの変
化だけで、十分節電できるという点。
札幌(180万人)でも自活・自電はすぐできる。
節電努力してないのに、今夏電力が足りなくなるのはおかしなお話し?
●バーチャルメガソーラーを推進
メガソーラーを狙う企業には、造成が必要な土地(田畑などの耕作放棄地)は
初期投資額がかさむため、人気が薄いそうである。
また現時点での休耕地・休耕田となっている土地がいつまでも休耕地・休耕田
であるとは考え難いから、いつでも農地に戻せるようにしておくべきである。
それよりもありとあらゆる人工構造物(高速道路や公共施設も含めたビル等)
の上にソーラーパネルを設置し、繋いでいくシステムの方が効率が良い。
これにより相当数の電力がカバーできる。
例えばリニアモーターカー実験線跡地を活用した宮崎県の「宮崎ソーラーウェイ」
の設置は理想的であるそう。
●風力発電
岡山県苫田郡鏡野町には小型の蜂の巣型の風力発電システムが発電を続けている。
小型を多数設置する方が効率的らしい。
大都市にある大規模施設の空調設備パイプを使った水力発電も開発されている。
大都市については簡単に自活できる!
●また太陽熱はまだまだ開発途上らしい・・・。
●高度上空風力発電も10年後には実用化されるであろう。
●今後10年で「自然エネルギー」は爆発的に普及する!
具体的、雇用の事例も北海道足寄町などの木質チップ製造工場などのお話し
もありました。
また、クーラーをいかに使わない家を造れるか?
公共でも節電や省エネの施設はできるはず。
畜産業の糞尿を使ったバイオガス発電もドイツではできている。
地域に使われていない水路をミニ水力発電にできる等々・・・。
最終、
「北海道だけではなく地域を見直し自然エネルギーを発掘していく必要性」
「企業誘致の前に自らの地域資源を見つけて利活用していくことの重要性」
を説いていただきました。
三豊市でもメガソーラー計画がありますが、地域でも財田町ではミニ水力発電
ができたり、仁尾町や荘内半島の西側では十分なミニ風力発電が可能である?
ような気がしました。(素人考えですが・・・。)
三豊市でも「住宅用太陽光発電システム設置費補助事業」は大人気であるが、
公共施設へはもっと広げられるはずですし、水力発電、風力発電や農林水産業と
繋げていく施策も必要であることを認識させられました。
本当に自然エネルギーについて勉強になり、また本も買わせていただきました。
わたしも年寄りになったら、海と山に囲まれた実家で自然エネルギーを利活用した
「自給自足」の取組みが最先端になるかもしれないなあ~とか思いましたが・・・。
(オヤジが目指していた!)
ご意見はコメントまたはメールでどうぞ!
hama2103_3104@yahoo.co.jp
1日目はI議員と夕食を共にし、名駅近くのビジネスホテルで宿泊しました!
地域経済・雇用と自然エネルギー
福島第一原発事故以来、人々は原子力・化石燃料に大きく依存したエネルギー生産
の在り方に疑問符をつけはじめている。
そこで注目されているのが自然エネルギーだ。
自然エネルギー生産を進めるためには、地域の人材を活用して川上から川下までの
地域内循環型の経済・社会を構築していく必要がある。
森林から豊富に間伐材が提供されなければ、発電用木質チップ生産工場だけ建設し
ても実際には機能しない。
「自然の恵み」は、これまで農林漁業などの一次産業で活用されてきたが、生産技術
やITなどの発展によってエネルギー生産にも活用が可能となってきた。
「自然の恵み」をそれぞれの地理的条件に即して活用しながら地場産業を再生する、
自然エネルギーを基礎とした新しい産業構造の構築が現実のものとなってきている。
先進事例の宝庫である北海道に学びつつ、雇用も生み出す循環型地域経済の未来
を考える研修。
昨日の報告の続き・・・。
講演2(実践事例)地域の雇用を生み出す自然エネルギー
自然エネルギー研究センター(NERC)取締役センター長 大友詔雄氏
.やはりドイツが自然エネルギー分野の参考になる。
自然エネルギーへの転換において先ず検討されるべきは、
「省エネ」と「エネルギーの効率的利用」
「省エネ」は、木質繊維断熱材を製造。
木質繊維断熱材は、断熱性能に加えて、防音、防耐火、調湿機能など、木の性質
を生かした優れた特性をもっている。省エネ住宅には効果がある。
「エネルギーの効率的利用」
英国の2030年におけるマイクロコージェネレーション(環境負荷の低い天然ガスや
カーボンニュートラルなバイオガス等のクリーンエネルギーでガスエンジン発電機
により発電し、その際発生する熱を給湯や冷暖房に有効利用し、エネルギーロスを
軽減するシステム)普及予測では、スターリングエンジンが全体の74.3%を占める
とか!(天然ガスが資源)
再生可能エネルギーの説明
風力エネルギー
①陸上風力
②洋上風車
③高度上空風力
ここでは北海道風力発電機株式会社が開発した「ツインローター型風力発電機」
が説明され、音もほとんどせず、町工場での製造・地域の風をエネルギー(電気)
に変え、地域内で使用するにはもってこいの風車であるとのこと。
太陽エネルギー
①太陽光発電
②太陽熱利用
富の地域外流出の実態から、北海道芦別市の取組みの紹介。
化石燃料から地域の自然エネルギーを使うことにより、地域外に流出していた
富の全てが地域内に循環するシステムづくりが重要とのことだった。
終わりに
都市部の自然エネルギーの考え方について
●「省エネ(節電)」
地方では実践しているところが多いが、東京でも城南信用金庫がすでに本店の
ロビーやウインドウディスプレイの照明や、エレベーターの節電などで通常の
電力量の約3割をカットできている。
今後もLED照明の切り替えや、大型店でのソーラーパネルの導入も、「できる
ところから順次実施していく」(吉原理事長)というが、ライフスタイルの変
化だけで、十分節電できるという点。
札幌(180万人)でも自活・自電はすぐできる。
節電努力してないのに、今夏電力が足りなくなるのはおかしなお話し?
●バーチャルメガソーラーを推進
メガソーラーを狙う企業には、造成が必要な土地(田畑などの耕作放棄地)は
初期投資額がかさむため、人気が薄いそうである。
また現時点での休耕地・休耕田となっている土地がいつまでも休耕地・休耕田
であるとは考え難いから、いつでも農地に戻せるようにしておくべきである。
それよりもありとあらゆる人工構造物(高速道路や公共施設も含めたビル等)
の上にソーラーパネルを設置し、繋いでいくシステムの方が効率が良い。
これにより相当数の電力がカバーできる。
例えばリニアモーターカー実験線跡地を活用した宮崎県の「宮崎ソーラーウェイ」
の設置は理想的であるそう。
●風力発電
岡山県苫田郡鏡野町には小型の蜂の巣型の風力発電システムが発電を続けている。
小型を多数設置する方が効率的らしい。
大都市にある大規模施設の空調設備パイプを使った水力発電も開発されている。
大都市については簡単に自活できる!
●また太陽熱はまだまだ開発途上らしい・・・。
●高度上空風力発電も10年後には実用化されるであろう。
●今後10年で「自然エネルギー」は爆発的に普及する!
具体的、雇用の事例も北海道足寄町などの木質チップ製造工場などのお話し
もありました。
また、クーラーをいかに使わない家を造れるか?
公共でも節電や省エネの施設はできるはず。
畜産業の糞尿を使ったバイオガス発電もドイツではできている。
地域に使われていない水路をミニ水力発電にできる等々・・・。
最終、
「北海道だけではなく地域を見直し自然エネルギーを発掘していく必要性」
「企業誘致の前に自らの地域資源を見つけて利活用していくことの重要性」
を説いていただきました。
三豊市でもメガソーラー計画がありますが、地域でも財田町ではミニ水力発電
ができたり、仁尾町や荘内半島の西側では十分なミニ風力発電が可能である?
ような気がしました。(素人考えですが・・・。)
三豊市でも「住宅用太陽光発電システム設置費補助事業」は大人気であるが、
公共施設へはもっと広げられるはずですし、水力発電、風力発電や農林水産業と
繋げていく施策も必要であることを認識させられました。
本当に自然エネルギーについて勉強になり、また本も買わせていただきました。
わたしも年寄りになったら、海と山に囲まれた実家で自然エネルギーを利活用した
「自給自足」の取組みが最先端になるかもしれないなあ~とか思いましたが・・・。
(オヤジが目指していた!)
ご意見はコメントまたはメールでどうぞ!
hama2103_3104@yahoo.co.jp
1日目はI議員と夕食を共にし、名駅近くのビジネスホテルで宿泊しました!
Posted by はまぐちふどうさん at 15:05│Comments(0)
│視察研修