2018年09月24日
「清風会」宮城・岩手方面行政視察その2
8月21日(火)
仙台駅前ホテル 8時30分 → JR仙台駅 8時58分 → はやて119号
→ JR新花巻駅 10時10分 → レンタカーにて釜石市へ移動 12時市内到着
→ 釜石市内で昼食 → 釜石市役所 13時20分
●岩手県釜石市
●岩手県釜石市
「オンデマンドバス運行について」 13時30分~15時
「復興に向けた取り組みについて」 15時10分~16時40分
●岩手県釜石市
岩手県釜石市(かまいしし)は、岩手県の南東部、三陸復興国立公園の中心に
位置し、世界三大漁場の一つ北西太平洋漁場の一角をなす三陸漁場と典型的
なリアス式海岸を持つ市である。
近代製鉄業発祥の地であり、最盛期の人口は9万人を超えることもあったが、
製鉄所の高炉の休止に伴い人口が減っている。人口は35,200人。市の面積は
440.34㎢である。
2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップの開催地に決定されている。
◎「オンデマンドバス運行について」所感
平成24年10月から運行され、「にこにこバス」という名称である。
背景には震災の影響により多くの住民が仮設住宅での生活を強いられており、
一部の仮設住宅は路線バスのバス停から遠い場所に設置されていることから
住民の足の確保が求められていた。
また人口減少や少子高齢化の進展及びマイカーの普及により、年々公共交通
機関の利用が減少し続けており、一部のエリアでは震災以前から路線バスは
赤字運行であったことから市が赤字補てんを行い運行を継続していたが、将来
的に廃止路線になる恐れがあり、行政が赤字を補てんし続けて運行を継続す
ることは難しい状況である。
交通の便が悪い仮設住宅において、乗客の需要に応じた柔軟な運行を行い、
また復興に伴って変化する交通事情にも対応できるシステムを利用したオン
デマンドバスを実証試験という形で導入し、住民の当面の足を確保し、高齢
者の引きこもりの予防等、地域コミュニティの維持と活性化を目指すとともに
接続可能な公共交通のあり方を検討していた。
市内の民間の路線バスは震災後は1乗車100円~300円の定額運賃運行を
実施していたが、平成24年8月に、トヨタ自動車とオンデマンドバスシステム
共同実証実験協定に関する基本合意を締結し、平成24年10月から運行を
開始した。
平成26年度までは復興交付金事業として運行し、平成27年度以降は市単費
で運行している。
平成28年度まではトヨタ社のシステムを使用し、平成29年度からは入力フォ
ームのみ使用している。
現在は定時定路線であるが、原則予約として受け付けていた。
乗車人員、運行収入は微増、ほぼ横ばいであるが、土日の利用者は少ない。
運行台数が2台のみであり、まだまだPR不足なところがあるが、効率よく運行
するべく見直しをしており、南部の漁港地域を含めて今後どう走らせていくかが
課題であった。
平日には2台で一日20人が利用してはいるが、土日祝日は平均2人となり、
買い物や行楽で利用されていないという課題もあるようで、また地域性からか
天候要因により運行が困難な場合もあり(冬期の道路の凍結など)、運休区間
設定も必要かと思われるようであった。
ただ高齢者の足として、民間事業者の隙間を埋めるべく、このオンデマンドバス
の利用は大変参考になった。
◎「復興に向けた取り組みについて」所感
鉄と魚とラグビーのまち「かまいし」であるが、東日本大震災で1,064人もの方
が死亡した。
4,078世帯が被災し、復興推進本部を設置して復興に取り組んだ結果、特に
被災した21地区において、区画整理事業、津波復興拠点整備事業、防災集団
移転促進事業、漁業集落防災機能強化事業を行った。特に東部地区において
は3つのフロントプロジェクトとして、商業とにぎわいの拠点、新市庁舎、魚の
にぎわい機能を計画していた。
都市再生区画整理事業として、かさ上げをしながら宅地・道路・下水道を整備し、
災害復興公営住宅建設では、被災した方々の安定した住戸の確保を図って
いた。
現在の課題としては、復興工事の遅延、人手不足、被災者の住宅再建、商業
者の事業再建、コミュニティの再生などがあるそうで、真摯に課題に取り組んで
いた。
また復興・創生への取り組みとして、アクティブに活動する市民「活動人口」と
市外から当市を支える人材・企業「つながり人口」とのコラボレーションにより、
真に開かれたまち「オープンシティ釜石」をメインとして、創造的復興、地方創生
が目指されていて、橋野鉄鉱山が世界遺産登録されたり、「ラグビーワールド
カップ2019」が釜石市で開催される予定であって、開催地としてスタジアムが
整備されたのは市内でもっとも被害の大きかった鵜住居地区であり、外から
見学もさせていただいたが、とても立派はスタジアムであった。
震災から早7年以上経つが、力強く復興している「釜石市」を見れてとても勇気
づけられたし、JR釜石駅周辺もきれいに整備され、イオンのスーパーも整備
されていたりして、復興を間近に感じることができた。
釜石市役所屋上から、津波がどこまできたのか等をお聞きし、ラグビー場も
視察させていただきました。
夕方には釜石市内のビジネスホテルで宿泊し、夕食もおいしくいただきました。
(なるべく釜石市にお金を落とすよう努力もしたつもりです。)
8月22日(水)
釜石市内ビジネスホテル 8時30分 → JR新花巻駅でレンタカーを返却
10時半到着 → 花巻空港でお弁当 11時 → 花巻空港 12時15分 →
JAL2184便 → 大阪空港 13時40分到着 → タクシー移動 →
JR新大阪駅 15時5分 → のぞみ33号 15時50分到着 → JR岡山駅
→ 南風17号 16時5分発 → JR多度津駅 16時52分到着 →
普通電車 JR詫間駅 17時8分到着
最終日は移動ばかりとなりましたが、無事帰ってきました。
釜石市は遠かったですが、今回の行政視察で東日本大震災について多くを
学ぶ事ができました。今後の議員活動にも活かしたいと思います。
以上、今年度の「清風会」宮城・岩手方面行政視察報告を終わります。
仙台駅前ホテル 8時30分 → JR仙台駅 8時58分 → はやて119号
→ JR新花巻駅 10時10分 → レンタカーにて釜石市へ移動 12時市内到着
→ 釜石市内で昼食 → 釜石市役所 13時20分
●岩手県釜石市
●岩手県釜石市
「オンデマンドバス運行について」 13時30分~15時
「復興に向けた取り組みについて」 15時10分~16時40分
●岩手県釜石市
岩手県釜石市(かまいしし)は、岩手県の南東部、三陸復興国立公園の中心に
位置し、世界三大漁場の一つ北西太平洋漁場の一角をなす三陸漁場と典型的
なリアス式海岸を持つ市である。
近代製鉄業発祥の地であり、最盛期の人口は9万人を超えることもあったが、
製鉄所の高炉の休止に伴い人口が減っている。人口は35,200人。市の面積は
440.34㎢である。
2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップの開催地に決定されている。
◎「オンデマンドバス運行について」所感
平成24年10月から運行され、「にこにこバス」という名称である。
背景には震災の影響により多くの住民が仮設住宅での生活を強いられており、
一部の仮設住宅は路線バスのバス停から遠い場所に設置されていることから
住民の足の確保が求められていた。
また人口減少や少子高齢化の進展及びマイカーの普及により、年々公共交通
機関の利用が減少し続けており、一部のエリアでは震災以前から路線バスは
赤字運行であったことから市が赤字補てんを行い運行を継続していたが、将来
的に廃止路線になる恐れがあり、行政が赤字を補てんし続けて運行を継続す
ることは難しい状況である。
交通の便が悪い仮設住宅において、乗客の需要に応じた柔軟な運行を行い、
また復興に伴って変化する交通事情にも対応できるシステムを利用したオン
デマンドバスを実証試験という形で導入し、住民の当面の足を確保し、高齢
者の引きこもりの予防等、地域コミュニティの維持と活性化を目指すとともに
接続可能な公共交通のあり方を検討していた。
市内の民間の路線バスは震災後は1乗車100円~300円の定額運賃運行を
実施していたが、平成24年8月に、トヨタ自動車とオンデマンドバスシステム
共同実証実験協定に関する基本合意を締結し、平成24年10月から運行を
開始した。
平成26年度までは復興交付金事業として運行し、平成27年度以降は市単費
で運行している。
平成28年度まではトヨタ社のシステムを使用し、平成29年度からは入力フォ
ームのみ使用している。
現在は定時定路線であるが、原則予約として受け付けていた。
乗車人員、運行収入は微増、ほぼ横ばいであるが、土日の利用者は少ない。
運行台数が2台のみであり、まだまだPR不足なところがあるが、効率よく運行
するべく見直しをしており、南部の漁港地域を含めて今後どう走らせていくかが
課題であった。
平日には2台で一日20人が利用してはいるが、土日祝日は平均2人となり、
買い物や行楽で利用されていないという課題もあるようで、また地域性からか
天候要因により運行が困難な場合もあり(冬期の道路の凍結など)、運休区間
設定も必要かと思われるようであった。
ただ高齢者の足として、民間事業者の隙間を埋めるべく、このオンデマンドバス
の利用は大変参考になった。
◎「復興に向けた取り組みについて」所感
鉄と魚とラグビーのまち「かまいし」であるが、東日本大震災で1,064人もの方
が死亡した。
4,078世帯が被災し、復興推進本部を設置して復興に取り組んだ結果、特に
被災した21地区において、区画整理事業、津波復興拠点整備事業、防災集団
移転促進事業、漁業集落防災機能強化事業を行った。特に東部地区において
は3つのフロントプロジェクトとして、商業とにぎわいの拠点、新市庁舎、魚の
にぎわい機能を計画していた。
都市再生区画整理事業として、かさ上げをしながら宅地・道路・下水道を整備し、
災害復興公営住宅建設では、被災した方々の安定した住戸の確保を図って
いた。
現在の課題としては、復興工事の遅延、人手不足、被災者の住宅再建、商業
者の事業再建、コミュニティの再生などがあるそうで、真摯に課題に取り組んで
いた。
また復興・創生への取り組みとして、アクティブに活動する市民「活動人口」と
市外から当市を支える人材・企業「つながり人口」とのコラボレーションにより、
真に開かれたまち「オープンシティ釜石」をメインとして、創造的復興、地方創生
が目指されていて、橋野鉄鉱山が世界遺産登録されたり、「ラグビーワールド
カップ2019」が釜石市で開催される予定であって、開催地としてスタジアムが
整備されたのは市内でもっとも被害の大きかった鵜住居地区であり、外から
見学もさせていただいたが、とても立派はスタジアムであった。
震災から早7年以上経つが、力強く復興している「釜石市」を見れてとても勇気
づけられたし、JR釜石駅周辺もきれいに整備され、イオンのスーパーも整備
されていたりして、復興を間近に感じることができた。
釜石市役所屋上から、津波がどこまできたのか等をお聞きし、ラグビー場も
視察させていただきました。
夕方には釜石市内のビジネスホテルで宿泊し、夕食もおいしくいただきました。
(なるべく釜石市にお金を落とすよう努力もしたつもりです。)
8月22日(水)
釜石市内ビジネスホテル 8時30分 → JR新花巻駅でレンタカーを返却
10時半到着 → 花巻空港でお弁当 11時 → 花巻空港 12時15分 →
JAL2184便 → 大阪空港 13時40分到着 → タクシー移動 →
JR新大阪駅 15時5分 → のぞみ33号 15時50分到着 → JR岡山駅
→ 南風17号 16時5分発 → JR多度津駅 16時52分到着 →
普通電車 JR詫間駅 17時8分到着
最終日は移動ばかりとなりましたが、無事帰ってきました。
釜石市は遠かったですが、今回の行政視察で東日本大震災について多くを
学ぶ事ができました。今後の議員活動にも活かしたいと思います。
以上、今年度の「清風会」宮城・岩手方面行政視察報告を終わります。
Posted by はまぐちふどうさん at 08:48│Comments(0)
│視察研修