2013年12月19日
最後?の一般質問
改選前最後の「一般質問」の会議録を公開します。
(Fさん、すみませんでした
)
○3番(浜口恭行君) 3番、浜口恭行です。
通告によりまして、改選前、最後の一般質問をさせていただきます。
今回は以前にも質問させていただきましたが、総合型地域スポーツ
クラブについて再度質問いたします。
市長は、以前の答弁で、総合型地域スポーツクラブについては、
政府の審議委員であり、総合型地域スポーツクラブ部門の第一人者である
国立大学法人福島大学教授の黒須充氏を政策アドバイザーとして起用し、
現在三豊市では先手の福祉や新しいコミュニティーの形成をキーワードに、
総合型地域スポーツクラブについて調査・研究をしており、国の型に入った
総合型地域スポーツクラブでは意味がなく、三豊の実情にあった、三豊独自
の仕組みでなければならないと以前に発言されました。
黒須氏は、これまでの国の施策をアレンジする知識と経験のある方であり、
現場での組織の設立にかかわってきた方ですので、政策アドバイザーとして
お願いし、就任いただいたが、三豊市型の総合型地域スポーツクラブの仕組
みづくりを検討しており、今後体制づくりに取り組むことになるが、御助言を加
味することが成功への近道ではないかと考えているとも答弁いただきました。
その上で出てきました総合型地域スポーツクラブの構築骨子を見るに、三豊
市型の総合型地域スポーツクラブの定義は、先手の福祉向上、利用者負担、
地域主体の活動方式、既存施設の有効活用などが基本となっています。
これらの中で、特に先手の福祉が全面に打ち出され、市長が言うところの総合
型文化・スポーツクラブを目指しており、健康寿命を延ばし、これは中期的に
公共施設の跡地利用につながるという点、学校に関しても公共施設があいて
くるわけで、そういうことも含めるということと、先手の福祉の実施のための総合
型文化・スポーツクラブというのを考えていて、総合型文化・スポーツクラブ側に
今後はかなりシフトしていきたいというふうに考えていて、スポーツであれ、文化
であれ、これは基本的には人の心を豊かにし、健康にし、幸せにしていくという
考えであり、その部分のスタートとしての拠点づくり、これに入っていきたいと
思っておりますと、これは平成24年第4回、込山議員の質問による市長の答弁
でありました。
その中で、先般三豊市でも特定非営利活動法人三豊市総合型地域文化・スポ
ーツクラブという名称の構成団体として、株式会社ルネサンス、穴吹エンタープ
ライズ株式会社、株式会社あなぶきクリーンサービス、株式会社合田工務店の
市外企業の4社が、平成25年12月1日から平成31年3月31日までの指定管理者
として、公募型プロポーザル方式により三豊市指定管理者審査委員会による審査
が行われ、指定管理候補者として決定されました。
最終、これら指定管理については、市議会において議案として可決されましたので
問題ないと思いましたが、まずその名称が、特定非営利活動法人三豊市総合型
地域文化・スポーツクラブという点においては、その今後の展開性について非常に
興味のあるところであります。
総合型地域スポーツクラブとは、身近な地域でスポーツに親しむことのできる
新しいタイプのスポーツクラブであって、
1、子供から高齢者まで、多世代、
2、さまざまなスポーツを愛好する人々が、多種目、
3、初心者からトップレベルまでそれぞれの志向、レベルにあわせて参加できる、多志向
という特徴を持ち、地域住民により自主的に、主体的に運営されるスポーツクラブであり
ますという記述がどこでも書かれておりまして、この文章も文科省の総合型地域スポーツ
クラブの育成マニュアルより引用させていただきました。
今回の指定管理者制度では、法人が総合型地域スポーツクラブ単体で運営するケース
もありますが、より効率的に業務分担を区分けして、今回の施設運営の専門業者、維持
管理の専門業者など、それぞれの得意な事業分野ごとに業務を分担する方法としてコン
ソーシアムが組まれているケースは相乗効果が期待でき、全国的に、はやりの手法とな
っている半面、これらは地域の核として存在する総合型地域スポーツクラブとのコラボが
前提であって、今回はコラボではなく、この四つの企業団体が前出の名のもとに構成され
ているだけだという点が三豊市型の総合型文化スポーツクラブなのか?と考えてしまい
ます。
それゆえに、利用者である住民の声を反映させるべき仕組みづくりができるのか、
健康、文化以外の地域スポーツの拡充はやるのか、それともやらないのか、三豊市型の
総合型文化・スポーツクラブの展開性や方向性に興味を持つ市民も多く、答弁いただき
たいと思いますし、また、それ以上に、今年度選ばれております政策アドバイザーの黒須
充氏の御助言がどこに反映されているのかも含めてお聞きしたいと思いますので、よろしく
お願いいたします。
○議長(坂口晃一君) ただいまの質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
〔市長(横山忠始君)登壇〕
○市長(横山忠始君) それでは、浜口議員の御質問にお答え申し上げます。
御案内のように、日本の場合、平均寿命と健康寿命の差が10歳以上もあります。
三豊市では、総合型地域スポーツクラブについては本年3月の定例会の中でも
答弁をさせていただきましたとおり、この健康寿命を延ばすための先手の福祉事業
として捉えております。
また、子育て支援の分野にも貢献できるのではないかと期待もいたしております。
今後の政策的課題として取り組んでいくためには、利用者負担や地域主体の活動
方式、既存施設の有効利用など、総合型地域スポーツクラブの理念を地域に普及
させる必要がありますが、そのポイントは行政指導でこれらの団体を立ち上げるので
なくて、地域の中から自発的に生み出され、そして活動していくことが、持続性のある、
地域を中心とした新しいコミュニティー形成にもつながるという点であります。
福島大学の黒須充教授については、総合型地域スポーツクラブを取り入れた施策の
展開や運営方法の知識に大変たけておりますので、年度内には来訪いただき、市民
や職員の皆様に対して講演会を開催し、意識啓発を図ってまいりたいと考えております。
黒須教授とは、今後三豊市全体にこの理念を広げていくことに当たり、折にふれ長く
御指導いただきたいと考えており、まだ具体的なものはありません。
総合型地域スポーツクラブは成功していると言われる半田市成岩に職員とともに
私自身も視察に行き、勉強してきましたが、ここでもまだ成功はシーマックスと同じで
点の状態であり、地域、広く面として成功しているとは言えないと思われました。
よって、日本でこの総合型スポーツクラブが面として成功している自治体は現在の
ところないと見ております。
日本全国共通の大きな問題点は、戦後日本が高度成長期につくり上げた公共施設
イコール減免の既成概念だと思います。
シーマックスやNHK文化センターのように、いいメニューを利用者負担で楽しむ、そう
すると老若男女全てが同じ空間で楽しめる、皆、会費のもとに平等であり、誰でもいつ
でも参加できる、このシステムを拡大するのが三豊市型文化・スポーツクラブのコンセ
プトの一つだと思っています。
このNPO法人における総合型地域文化・スポーツクラブの今後の展開は、まずその
ホームページをみとよスポーツ.JP、みとよカルチャー.JPとし、市内のスポーツ施設、
文化施設の情報が発信できるよう準備を進めているとのことです。
この総合型文化スポーツクラブ活動の推進に当たっては、三豊市民の幅広い世代の
人々が、各自の関心、技術レベルにあわせて、さまざまスポーツ、文化にふれる機会
を提供する地域密着型のスポーツクラブを目指し、シーマックスや三豊市文化会館を
拠点施設として、市内7地域の体育、スポーツ、文化施設等を活用して、多世代、多種
目、多志向の方々のニーズに応じた健康文化プログラムの展開ができないか、関係
機関と検討、協議を進めてまいりたいとの意向も伺っております。
また、市、行政との連携としては、NPOの持つノウハウを高齢者の健康保持、特定
健康指導等で活用できないか、健康面での連携について健康福祉部との具体的な
協議が行われておりまして、来年度からの実施に向け、検討を進めているところです。
NPOとしては、これまで続けてきた既存の事業はもとより、先進的な取り組みを付加
することにより、三豊市のスポーツ文化の発展に寄与したいとのことであります。
また、利用者の声を反映する仕組みはどうかということですが、利用者からのアンケ
ートをいただくほか、随時モニタリングを実施し、地域スポーツの拡充については、
スポーツ少年団、学校等の指導者との連携を図り、まずはトレーニングの指導等が
できないか、協議、努力していきたい方針とお伺いしております。
以上、浜口議員の御質問にお答え申し上げます。
○議長(坂口晃一君) 理事者の答弁は終わりました。再質問はありませんか。
3番 浜口恭行君。
○3番(浜口恭行君) ありがとうございます。
黒須充氏の本があるんですけども、それを読んで、いろいろ思うことがあります。
私が理解する総合型地域スポーツクラブとは、地域スポーツの延長であって、文科省
では地域において子供から高齢者、障害者まで、さまざまスポーツを愛好する人々が
参加する地域スポーツクラブの育成、定着化からスタートした形、これが総合型地域
スポーツクラブだと理解しています。
先ほども言いましたように、市長も言われましたが、総合型地域スポーツクラブは
多世代、多種目、多志向という特徴は持っておりますが、基本的には地域住民によって
自主的に、主体的に運営されるスポーツクラブだという私は考えがあります。
その中で、この地域住民によってスポーツクラブが地域で立ち上がることによって、
スポーツ参加率の向上や地域教育力の向上、医療費の削減や、親子や家族、世代間
の交流、専門的な一貫指導、高齢者の生きがいづくり、積極的な社会参加、情報の
発信拠点、施設の有効活用、地域の活性化などが見込まれて、この総合型地域スポ
ーツクラブが地域で立ち上がって、その拡充が先手の福祉や健康増進にも最終的には
つながるという私は理解であります。
その考えについてどう思うかお聞きしたいのと、このスポーツクラブの構築骨子にあります、
前にも市長さんがおっしゃった、スポーツに特化したクラブと認識されがちであることから、
その名称をわかりやすいものに変更することを検討中という話もありましたが、何かその
名前が考えられているのであれば教えていただきたいと思います。
また、NPO法人三豊市総合型地域文化・スポーツクラブについては、この4日から
営業が始まっているようですが、例えば、内部的なことになりますけど、子供のスイミング
一つとっても、コーチであります指導員が半分入れかわりまして、スイミングの進級シス
テムが変更になる、月会費に至っては前の会社のクレジットカードの引き落としが停止と
なりまして、新たに月会費の口座振替等の手続きが必要となっております。
何より子供の自主性を高めるような徳育というのが導入されているとのことですが、それ
に関しては問題ないとは思うんですけども、いろんな施設に関して200から300件の問い
合わせ電話が新しいNPOのほうにあるようですが、最初の混乱は仕方ないとしても、
その後の管理運営に関して、三豊市として十分なサポート、チェックをするように、審査の
経過及び意見でも三豊市指定管理者候補者審査委員会の三野委員長から出されており
ますが、どのようなサポートとかチェックを三豊市としてはしていく計画があるのかを
再質問いたします。
○議長(坂口晃一君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
○市長(横山忠始君) 詳細な点がございましたので、ちょっと箇条書き程度のような
お答えになりますけど、まず、名前の部分はまだありません。
これは大変難しくて、考えついていないというのが現状です。
総合型文化・スポーツクラブの基本コンセプトは競技型ではありません、言われるように。
これは楽しみ型、レジャー型という表現がいいのかわかりませんけども、楽しむという方の
スポーツであり、文化です。
よって、現状、スポーツクラブといったら運動神経のいい人、うまい人が参加するという
イメージが固定化されています。
だから、俗にいう運動神経の、こっちの言葉でいうどんくさいというか、ちょっと運動神経
がないんやという方、体を動かしたいのに、そのものに参加できないというのではないん
です。
だから、誰でも体を動かしたい人が皆と楽しむというのが総合型です。
ですから、わかりやすく言えば、卓球ではなくてピンポンです、やる競技というのは。
こういったものの考え方が総合型だと思っております。
その中から、ピンポンの中から、うまい子があればどんどん進化していって卓球になり、
世界選手権に出ていくと、こういうのがヨーロッパで今定着しております総合型スポーツ
クラブで、これに今、我々としては挑戦をしていっておるところです。
ですから、誰でも、いつでも参加できるということ、皆、会費のもとに平等だということ、
そして、いつでも脱退できるということですね。それから能力には関係ないということです。
楽しむということが重要だという、この方向性は今度のNPOとも共有できておると思って
おりますので、その方向で進んでいただけるものというふうに思っておりまして、期待を
しているところです。
以上です。
○議長(坂口晃一君) 総務部長 横山和典君。
〔総務部長(横山和典君)登壇〕
○総務部長(横山和典君) そのNPOのほうが指定管理を受けた施設の管理の形ですが、
市がどのようにかかわるのかということですが、それについては定例会として、毎月一遍
ずつ、指定管理を受託されておるNPOのほうとそれぞれ協議をしていくということで決ま
っております。
その中で問題点があれば協議していくということでございます。
○議長(坂口晃一君) 理事者の答弁は終わりました。再々質問はありませんか。
3番 浜口恭行君。
○3番(浜口恭行君) ありがとうございます。
当局からいただいた、この総合型の地域スポーツクラブの構築骨子がやっぱり気になる
部分があるんですけども、この実施団体と実施箇所の考え方によれば、本市では既に
体育協会、文化協会、公民館、子供会、自治会活動といった団体が限定的であり、
総合型地域スポーツクラブの活動内容と同様な活動を盛んに行っており、学校施設や
公的施設で最大限に活動している状況です。
そして、地域の方がそれら団体の役員などを担っている現状を踏まえると、同様な活動
を行う新たな団体を設立し、運営などを行うのは困難なことだと思われますという記述
があります。
これが私、これは総合型地域スポーツクラブの設立を妨げているような気がしてならない
記述だと思いますが、黒須氏の言う総合型クラブの原点は、自分たちの地域スポーツの
未来のために、少しずつ各団体が歩み寄って、協力し合って、改善できることはやって
みようという住民の意識の中にあるという理念があります。
これは三豊市の構築骨子と黒須氏の考え方が反対であるということではないでしょうか。
黒須氏は地域に総合型のスポーツクラブをつくるということは、ジグソーパズルを組み合
わせる作業にも似ていて、これらの団体が地域スポーツ団体であったり、NPOや行政、
スポ少や小中高等学校、大学や企業、医療機関であって、それらの融合を進めるべきで
あるという概念が黒須氏の考え方であるという気が私はしております。
過去に詫間町では、旧町時代に総合型をつくろうとした時期がありまして、キーパーソン
や施設、人員等の問題でクリアできなかったそうですが、時代は変わってきています。
結局は各種団体の融合が必要となり、今議案にありますように、宝山湖の公園広場の
有料化もあり、施設もお金を取るような時代に、受益者負担が原則の総合型地域スポーツ
クラブが地域の有志から立ち上がり、ふえていかなければならない時代となっています。
これが総合型のメリットの一つと私は考えます。
もう一つは、総合型は結局は指導者育成につながる事業であって、各種本を読んでいく
うちに、例えば教育施設を生涯学習課が管理しても、指導者や指導者の育成は総合型の
スポーツクラブから派遣していただくようなシステムが全国的にはできてきています。
総合型地域スポーツクラブには、日本体育協会公認のクラブマネジャーやアシスタント
マネジャー、スポーツリーダーなどがおり、指導者育成がされているのが大きなポイント
であります。
この総合型のスポーツクラブの地域からの立ち上げも、今、市内でも数団体が準備を
されているようですが、この立ち上げしようとする団体の考えとしては、地域スポーツ
施設の利用状況、団体、サークル活動を分析してみると、施設の利用者が一部の団体
のみが利用しており、子どもたちのスポーツ活動も単一種目での団体による活動が主で、
スポーツをする人、しない人の二極化が進んでいると、自然環境、人口動向、社会経済
的要因を分析してみると、豊かな自然、高齢者、地域に流入してくる社会人がスポーツを
通じて地域コミュニティーを創造できる環境がたくさんあるにもかかわらず、スポーツの
振興が立ち遅れている現状がありますという考えを持っております。
現在の体協やスポ少に関しても、将来的には少子高齢化によって指導者が不足し、
ボランティアも限界となってきている現在に、まさに単一種目からの脱却と指導者の育成
が今から必要であると思います。
これら地域有志と各種団体の融合、指導者の育成の観点から、地域の総合型スポーツ
クラブを進めていくべきであると思います。
それがひいては地域スポーツの再構築につながると思いますが、そのあたりのお考えを
最後に再々質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
○議長(坂口晃一君) ただいまの再々質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
○市長(横山忠始君)
浜口君が大変勉強されておるので、ちょっと感心をいたしました。
そこが問題点です。
今、日本全国そうだし、三豊市もそうなんですけど、体協が非常に力をお持ちになってる。
体協のイメージは、皆さんもそうだと思うんですけど、例えばバトミントンやったらバトミン
トン、行くと皆うまいんです。だから素人が入れない、腰が引けてしまうんです。
だったら、やっぱりスポーツの、バトミントンのうまい人ばっかりの団体になってきておる
というのが現状じゃないかなと思っています。
ところが、見方を変えれば、この皆さんは全員指導者になる資格があるんです。
皆うまいんだから。だから、ここの部分、この体協の持つ技術と、それからスポーツクラブ
が組み合わないのかというのが、やっぱり今後のNPOに進めていってもらいたいところ
だと思っています。
つまり体協の場合は、教える場合でも無料で教えます。
じゃなくて、スポーツクラブの場合は、教えられたときにはきちんと指導料を払う。
だから、その方も指導料を受け取ってもらう。
受け取った中できちんとした丁寧なそのギャラをいただく指導をしてもらうと。
そうすると、集まった人は会費のもとに平等ですから、下手でもうまくても関係ないわけです。
で、その人の技術を学べるということになりますから、今後、我々は潜在力としては体協
という非常にすばらしい人材組織を持っておりますので、ここがどう理解されて、どうその
技量を展開していただくかということ問題になってこようかと思いますので。
スタンスとしては、今、我々は指導層、結構あるんじゃないかという見方をしております。
○議長(坂口晃一君) 以上で、3番 浜口恭行君の質問は終わりました。
今回の一般質問のご意見、ご感想もお待ちしております。
hama2103_3104@yahoo.co.jp
Mさんに指摘されましたが、市長は「浜口議員」ではなく「浜口君」って言うて
くれていましたね。
なんか笑ってしまいましたが・・・(これが一期目の若い議員の特権かな!)。
(Fさん、すみませんでした

○3番(浜口恭行君) 3番、浜口恭行です。
通告によりまして、改選前、最後の一般質問をさせていただきます。
今回は以前にも質問させていただきましたが、総合型地域スポーツ
クラブについて再度質問いたします。
市長は、以前の答弁で、総合型地域スポーツクラブについては、
政府の審議委員であり、総合型地域スポーツクラブ部門の第一人者である
国立大学法人福島大学教授の黒須充氏を政策アドバイザーとして起用し、
現在三豊市では先手の福祉や新しいコミュニティーの形成をキーワードに、
総合型地域スポーツクラブについて調査・研究をしており、国の型に入った
総合型地域スポーツクラブでは意味がなく、三豊の実情にあった、三豊独自
の仕組みでなければならないと以前に発言されました。
黒須氏は、これまでの国の施策をアレンジする知識と経験のある方であり、
現場での組織の設立にかかわってきた方ですので、政策アドバイザーとして
お願いし、就任いただいたが、三豊市型の総合型地域スポーツクラブの仕組
みづくりを検討しており、今後体制づくりに取り組むことになるが、御助言を加
味することが成功への近道ではないかと考えているとも答弁いただきました。
その上で出てきました総合型地域スポーツクラブの構築骨子を見るに、三豊
市型の総合型地域スポーツクラブの定義は、先手の福祉向上、利用者負担、
地域主体の活動方式、既存施設の有効活用などが基本となっています。
これらの中で、特に先手の福祉が全面に打ち出され、市長が言うところの総合
型文化・スポーツクラブを目指しており、健康寿命を延ばし、これは中期的に
公共施設の跡地利用につながるという点、学校に関しても公共施設があいて
くるわけで、そういうことも含めるということと、先手の福祉の実施のための総合
型文化・スポーツクラブというのを考えていて、総合型文化・スポーツクラブ側に
今後はかなりシフトしていきたいというふうに考えていて、スポーツであれ、文化
であれ、これは基本的には人の心を豊かにし、健康にし、幸せにしていくという
考えであり、その部分のスタートとしての拠点づくり、これに入っていきたいと
思っておりますと、これは平成24年第4回、込山議員の質問による市長の答弁
でありました。
その中で、先般三豊市でも特定非営利活動法人三豊市総合型地域文化・スポ
ーツクラブという名称の構成団体として、株式会社ルネサンス、穴吹エンタープ
ライズ株式会社、株式会社あなぶきクリーンサービス、株式会社合田工務店の
市外企業の4社が、平成25年12月1日から平成31年3月31日までの指定管理者
として、公募型プロポーザル方式により三豊市指定管理者審査委員会による審査
が行われ、指定管理候補者として決定されました。
最終、これら指定管理については、市議会において議案として可決されましたので
問題ないと思いましたが、まずその名称が、特定非営利活動法人三豊市総合型
地域文化・スポーツクラブという点においては、その今後の展開性について非常に
興味のあるところであります。
総合型地域スポーツクラブとは、身近な地域でスポーツに親しむことのできる
新しいタイプのスポーツクラブであって、
1、子供から高齢者まで、多世代、
2、さまざまなスポーツを愛好する人々が、多種目、
3、初心者からトップレベルまでそれぞれの志向、レベルにあわせて参加できる、多志向
という特徴を持ち、地域住民により自主的に、主体的に運営されるスポーツクラブであり
ますという記述がどこでも書かれておりまして、この文章も文科省の総合型地域スポーツ
クラブの育成マニュアルより引用させていただきました。
今回の指定管理者制度では、法人が総合型地域スポーツクラブ単体で運営するケース
もありますが、より効率的に業務分担を区分けして、今回の施設運営の専門業者、維持
管理の専門業者など、それぞれの得意な事業分野ごとに業務を分担する方法としてコン
ソーシアムが組まれているケースは相乗効果が期待でき、全国的に、はやりの手法とな
っている半面、これらは地域の核として存在する総合型地域スポーツクラブとのコラボが
前提であって、今回はコラボではなく、この四つの企業団体が前出の名のもとに構成され
ているだけだという点が三豊市型の総合型文化スポーツクラブなのか?と考えてしまい
ます。
それゆえに、利用者である住民の声を反映させるべき仕組みづくりができるのか、
健康、文化以外の地域スポーツの拡充はやるのか、それともやらないのか、三豊市型の
総合型文化・スポーツクラブの展開性や方向性に興味を持つ市民も多く、答弁いただき
たいと思いますし、また、それ以上に、今年度選ばれております政策アドバイザーの黒須
充氏の御助言がどこに反映されているのかも含めてお聞きしたいと思いますので、よろしく
お願いいたします。
○議長(坂口晃一君) ただいまの質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
〔市長(横山忠始君)登壇〕
○市長(横山忠始君) それでは、浜口議員の御質問にお答え申し上げます。
御案内のように、日本の場合、平均寿命と健康寿命の差が10歳以上もあります。
三豊市では、総合型地域スポーツクラブについては本年3月の定例会の中でも
答弁をさせていただきましたとおり、この健康寿命を延ばすための先手の福祉事業
として捉えております。
また、子育て支援の分野にも貢献できるのではないかと期待もいたしております。
今後の政策的課題として取り組んでいくためには、利用者負担や地域主体の活動
方式、既存施設の有効利用など、総合型地域スポーツクラブの理念を地域に普及
させる必要がありますが、そのポイントは行政指導でこれらの団体を立ち上げるので
なくて、地域の中から自発的に生み出され、そして活動していくことが、持続性のある、
地域を中心とした新しいコミュニティー形成にもつながるという点であります。
福島大学の黒須充教授については、総合型地域スポーツクラブを取り入れた施策の
展開や運営方法の知識に大変たけておりますので、年度内には来訪いただき、市民
や職員の皆様に対して講演会を開催し、意識啓発を図ってまいりたいと考えております。
黒須教授とは、今後三豊市全体にこの理念を広げていくことに当たり、折にふれ長く
御指導いただきたいと考えており、まだ具体的なものはありません。
総合型地域スポーツクラブは成功していると言われる半田市成岩に職員とともに
私自身も視察に行き、勉強してきましたが、ここでもまだ成功はシーマックスと同じで
点の状態であり、地域、広く面として成功しているとは言えないと思われました。
よって、日本でこの総合型スポーツクラブが面として成功している自治体は現在の
ところないと見ております。
日本全国共通の大きな問題点は、戦後日本が高度成長期につくり上げた公共施設
イコール減免の既成概念だと思います。
シーマックスやNHK文化センターのように、いいメニューを利用者負担で楽しむ、そう
すると老若男女全てが同じ空間で楽しめる、皆、会費のもとに平等であり、誰でもいつ
でも参加できる、このシステムを拡大するのが三豊市型文化・スポーツクラブのコンセ
プトの一つだと思っています。
このNPO法人における総合型地域文化・スポーツクラブの今後の展開は、まずその
ホームページをみとよスポーツ.JP、みとよカルチャー.JPとし、市内のスポーツ施設、
文化施設の情報が発信できるよう準備を進めているとのことです。
この総合型文化スポーツクラブ活動の推進に当たっては、三豊市民の幅広い世代の
人々が、各自の関心、技術レベルにあわせて、さまざまスポーツ、文化にふれる機会
を提供する地域密着型のスポーツクラブを目指し、シーマックスや三豊市文化会館を
拠点施設として、市内7地域の体育、スポーツ、文化施設等を活用して、多世代、多種
目、多志向の方々のニーズに応じた健康文化プログラムの展開ができないか、関係
機関と検討、協議を進めてまいりたいとの意向も伺っております。
また、市、行政との連携としては、NPOの持つノウハウを高齢者の健康保持、特定
健康指導等で活用できないか、健康面での連携について健康福祉部との具体的な
協議が行われておりまして、来年度からの実施に向け、検討を進めているところです。
NPOとしては、これまで続けてきた既存の事業はもとより、先進的な取り組みを付加
することにより、三豊市のスポーツ文化の発展に寄与したいとのことであります。
また、利用者の声を反映する仕組みはどうかということですが、利用者からのアンケ
ートをいただくほか、随時モニタリングを実施し、地域スポーツの拡充については、
スポーツ少年団、学校等の指導者との連携を図り、まずはトレーニングの指導等が
できないか、協議、努力していきたい方針とお伺いしております。
以上、浜口議員の御質問にお答え申し上げます。
○議長(坂口晃一君) 理事者の答弁は終わりました。再質問はありませんか。
3番 浜口恭行君。
○3番(浜口恭行君) ありがとうございます。
黒須充氏の本があるんですけども、それを読んで、いろいろ思うことがあります。
私が理解する総合型地域スポーツクラブとは、地域スポーツの延長であって、文科省
では地域において子供から高齢者、障害者まで、さまざまスポーツを愛好する人々が
参加する地域スポーツクラブの育成、定着化からスタートした形、これが総合型地域
スポーツクラブだと理解しています。
先ほども言いましたように、市長も言われましたが、総合型地域スポーツクラブは
多世代、多種目、多志向という特徴は持っておりますが、基本的には地域住民によって
自主的に、主体的に運営されるスポーツクラブだという私は考えがあります。
その中で、この地域住民によってスポーツクラブが地域で立ち上がることによって、
スポーツ参加率の向上や地域教育力の向上、医療費の削減や、親子や家族、世代間
の交流、専門的な一貫指導、高齢者の生きがいづくり、積極的な社会参加、情報の
発信拠点、施設の有効活用、地域の活性化などが見込まれて、この総合型地域スポ
ーツクラブが地域で立ち上がって、その拡充が先手の福祉や健康増進にも最終的には
つながるという私は理解であります。
その考えについてどう思うかお聞きしたいのと、このスポーツクラブの構築骨子にあります、
前にも市長さんがおっしゃった、スポーツに特化したクラブと認識されがちであることから、
その名称をわかりやすいものに変更することを検討中という話もありましたが、何かその
名前が考えられているのであれば教えていただきたいと思います。
また、NPO法人三豊市総合型地域文化・スポーツクラブについては、この4日から
営業が始まっているようですが、例えば、内部的なことになりますけど、子供のスイミング
一つとっても、コーチであります指導員が半分入れかわりまして、スイミングの進級シス
テムが変更になる、月会費に至っては前の会社のクレジットカードの引き落としが停止と
なりまして、新たに月会費の口座振替等の手続きが必要となっております。
何より子供の自主性を高めるような徳育というのが導入されているとのことですが、それ
に関しては問題ないとは思うんですけども、いろんな施設に関して200から300件の問い
合わせ電話が新しいNPOのほうにあるようですが、最初の混乱は仕方ないとしても、
その後の管理運営に関して、三豊市として十分なサポート、チェックをするように、審査の
経過及び意見でも三豊市指定管理者候補者審査委員会の三野委員長から出されており
ますが、どのようなサポートとかチェックを三豊市としてはしていく計画があるのかを
再質問いたします。
○議長(坂口晃一君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
○市長(横山忠始君) 詳細な点がございましたので、ちょっと箇条書き程度のような
お答えになりますけど、まず、名前の部分はまだありません。
これは大変難しくて、考えついていないというのが現状です。
総合型文化・スポーツクラブの基本コンセプトは競技型ではありません、言われるように。
これは楽しみ型、レジャー型という表現がいいのかわかりませんけども、楽しむという方の
スポーツであり、文化です。
よって、現状、スポーツクラブといったら運動神経のいい人、うまい人が参加するという
イメージが固定化されています。
だから、俗にいう運動神経の、こっちの言葉でいうどんくさいというか、ちょっと運動神経
がないんやという方、体を動かしたいのに、そのものに参加できないというのではないん
です。
だから、誰でも体を動かしたい人が皆と楽しむというのが総合型です。
ですから、わかりやすく言えば、卓球ではなくてピンポンです、やる競技というのは。
こういったものの考え方が総合型だと思っております。
その中から、ピンポンの中から、うまい子があればどんどん進化していって卓球になり、
世界選手権に出ていくと、こういうのがヨーロッパで今定着しております総合型スポーツ
クラブで、これに今、我々としては挑戦をしていっておるところです。
ですから、誰でも、いつでも参加できるということ、皆、会費のもとに平等だということ、
そして、いつでも脱退できるということですね。それから能力には関係ないということです。
楽しむということが重要だという、この方向性は今度のNPOとも共有できておると思って
おりますので、その方向で進んでいただけるものというふうに思っておりまして、期待を
しているところです。
以上です。
○議長(坂口晃一君) 総務部長 横山和典君。
〔総務部長(横山和典君)登壇〕
○総務部長(横山和典君) そのNPOのほうが指定管理を受けた施設の管理の形ですが、
市がどのようにかかわるのかということですが、それについては定例会として、毎月一遍
ずつ、指定管理を受託されておるNPOのほうとそれぞれ協議をしていくということで決ま
っております。
その中で問題点があれば協議していくということでございます。
○議長(坂口晃一君) 理事者の答弁は終わりました。再々質問はありませんか。
3番 浜口恭行君。
○3番(浜口恭行君) ありがとうございます。
当局からいただいた、この総合型の地域スポーツクラブの構築骨子がやっぱり気になる
部分があるんですけども、この実施団体と実施箇所の考え方によれば、本市では既に
体育協会、文化協会、公民館、子供会、自治会活動といった団体が限定的であり、
総合型地域スポーツクラブの活動内容と同様な活動を盛んに行っており、学校施設や
公的施設で最大限に活動している状況です。
そして、地域の方がそれら団体の役員などを担っている現状を踏まえると、同様な活動
を行う新たな団体を設立し、運営などを行うのは困難なことだと思われますという記述
があります。
これが私、これは総合型地域スポーツクラブの設立を妨げているような気がしてならない
記述だと思いますが、黒須氏の言う総合型クラブの原点は、自分たちの地域スポーツの
未来のために、少しずつ各団体が歩み寄って、協力し合って、改善できることはやって
みようという住民の意識の中にあるという理念があります。
これは三豊市の構築骨子と黒須氏の考え方が反対であるということではないでしょうか。
黒須氏は地域に総合型のスポーツクラブをつくるということは、ジグソーパズルを組み合
わせる作業にも似ていて、これらの団体が地域スポーツ団体であったり、NPOや行政、
スポ少や小中高等学校、大学や企業、医療機関であって、それらの融合を進めるべきで
あるという概念が黒須氏の考え方であるという気が私はしております。
過去に詫間町では、旧町時代に総合型をつくろうとした時期がありまして、キーパーソン
や施設、人員等の問題でクリアできなかったそうですが、時代は変わってきています。
結局は各種団体の融合が必要となり、今議案にありますように、宝山湖の公園広場の
有料化もあり、施設もお金を取るような時代に、受益者負担が原則の総合型地域スポーツ
クラブが地域の有志から立ち上がり、ふえていかなければならない時代となっています。
これが総合型のメリットの一つと私は考えます。
もう一つは、総合型は結局は指導者育成につながる事業であって、各種本を読んでいく
うちに、例えば教育施設を生涯学習課が管理しても、指導者や指導者の育成は総合型の
スポーツクラブから派遣していただくようなシステムが全国的にはできてきています。
総合型地域スポーツクラブには、日本体育協会公認のクラブマネジャーやアシスタント
マネジャー、スポーツリーダーなどがおり、指導者育成がされているのが大きなポイント
であります。
この総合型のスポーツクラブの地域からの立ち上げも、今、市内でも数団体が準備を
されているようですが、この立ち上げしようとする団体の考えとしては、地域スポーツ
施設の利用状況、団体、サークル活動を分析してみると、施設の利用者が一部の団体
のみが利用しており、子どもたちのスポーツ活動も単一種目での団体による活動が主で、
スポーツをする人、しない人の二極化が進んでいると、自然環境、人口動向、社会経済
的要因を分析してみると、豊かな自然、高齢者、地域に流入してくる社会人がスポーツを
通じて地域コミュニティーを創造できる環境がたくさんあるにもかかわらず、スポーツの
振興が立ち遅れている現状がありますという考えを持っております。
現在の体協やスポ少に関しても、将来的には少子高齢化によって指導者が不足し、
ボランティアも限界となってきている現在に、まさに単一種目からの脱却と指導者の育成
が今から必要であると思います。
これら地域有志と各種団体の融合、指導者の育成の観点から、地域の総合型スポーツ
クラブを進めていくべきであると思います。
それがひいては地域スポーツの再構築につながると思いますが、そのあたりのお考えを
最後に再々質問いたしますので、よろしくお願いいたします。
○議長(坂口晃一君) ただいまの再々質問に対し、理事者の答弁を求めます。
市長 横山忠始君。
○市長(横山忠始君)
浜口君が大変勉強されておるので、ちょっと感心をいたしました。
そこが問題点です。
今、日本全国そうだし、三豊市もそうなんですけど、体協が非常に力をお持ちになってる。
体協のイメージは、皆さんもそうだと思うんですけど、例えばバトミントンやったらバトミン
トン、行くと皆うまいんです。だから素人が入れない、腰が引けてしまうんです。
だったら、やっぱりスポーツの、バトミントンのうまい人ばっかりの団体になってきておる
というのが現状じゃないかなと思っています。
ところが、見方を変えれば、この皆さんは全員指導者になる資格があるんです。
皆うまいんだから。だから、ここの部分、この体協の持つ技術と、それからスポーツクラブ
が組み合わないのかというのが、やっぱり今後のNPOに進めていってもらいたいところ
だと思っています。
つまり体協の場合は、教える場合でも無料で教えます。
じゃなくて、スポーツクラブの場合は、教えられたときにはきちんと指導料を払う。
だから、その方も指導料を受け取ってもらう。
受け取った中できちんとした丁寧なそのギャラをいただく指導をしてもらうと。
そうすると、集まった人は会費のもとに平等ですから、下手でもうまくても関係ないわけです。
で、その人の技術を学べるということになりますから、今後、我々は潜在力としては体協
という非常にすばらしい人材組織を持っておりますので、ここがどう理解されて、どうその
技量を展開していただくかということ問題になってこようかと思いますので。
スタンスとしては、今、我々は指導層、結構あるんじゃないかという見方をしております。
○議長(坂口晃一君) 以上で、3番 浜口恭行君の質問は終わりました。
今回の一般質問のご意見、ご感想もお待ちしております。
hama2103_3104@yahoo.co.jp
Mさんに指摘されましたが、市長は「浜口議員」ではなく「浜口君」って言うて
くれていましたね。
なんか笑ってしまいましたが・・・(これが一期目の若い議員の特権かな!)。