2025年05月18日
東京でのセミナー受講のご報告
4月に東京でセミナーを受講してきましたのでご報告。
今回も1人です・・・その方が気が楽なんです、はい
。
令和7年度「第25期自治政策講座in東京」
「社会の変容と目前の課題」-自治体の役割を考える
2025年4月21日(月)・22日(火) 電設年金会館 会議室

4月21日(月)
第1講義 13:00~14:30
「日本の貧困の現状と政策」
阿部彩(東京都立大学人文社会学部人間社会学科教授)
2013年「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が成立し、これに
基づき「子供の貧困対策に関する大綱」が閣議決定されたのが2014
年である。
貧困の子どもが抱える諸問題は多岐にわたり、「貧困の連鎖」を食い
止める具体的政策、貧困に関する問題意識の醸成は10年以上経ても
十分ではない。
特に子どもに関する政策のほとんどが地方自治体任せであり、自治体
の果たす役割は大きい。
先進的、総合的に貧困問題を研究されてきた講師からは、近年注目
されている高齢者の一人暮らし、高齢女性の貧困問題を含め、日本
社会の貧困と自治体の課題について学ぶことができた。
究極は、お金がなくても豊かに暮らせる仕組みづくりが必要であり、
貧困であるがゆえに、その人の支援に何が必要なのか調べる事の
重要性を学べ、とても参考となった。
第2講義 14:50~16:20
「新たなパンデミック危機に備える」
コロナ禍で分かった地域医療の現状と課題
尾身 茂(公益財団法人結核予防会理事長)
新たなパンデミックに備えはできているのだろうか。
5年前に経験した未知の病原への不安や医療機関・自治体の人手
不足による医療提供の遅延。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、わずか数ヶ月で世界的
パンデミックになり、外出や集合も規制されたのは記憶に新しい。
当時、政府対応へ提言を続けていた専門家チームの中心にいた
尾身会長から、公衆衛生や感染症対策について世界的な最前線で
闘ってきた経験も含め、これからの地域医療の課題を勉強した。
日本の医療制度の問題が高齢者にシフトし、医師が専門職化し、
感染症のような全身疾患を診られる医師が少なくなっている点、
初期臨床研修を都市部の医療機関だけでなく、へき地で行うべき
などの提言はとても勉強になった。

4月22日(火)
第3講義 10:00~11:30
「老いを迎える住まい支援とまちづくり」
井上由紀子(日本社会事業大学専門職大学院教授)
2024年秋に住宅セーフティネット法が改正され、自治体は単身高齢
者をはじめとする住宅確保要配慮者の居住支援に取り組み始めている、
身元保証、死後事務、生活支援等の新しいサービスも登場している。
高齢者がWell-beingに地域で暮らし続け、介護が必要になっても社会
と接点を保ち続けられるようなまちづくりとはどのようなものか。
福祉と住宅がクロスする領域を専門とする講師から、国や自治体の
支援の在り方や役割について学んだ。
2040年の人口構成では、自悪での継続居住?が困難となり、住宅
確保要配慮者の入居に対する賃貸人(大家等)の入居制限がある。
現在は居住支援協議会・居住支援法人が設立され、住宅セーフティ
ネット法等の一部改正もあり、
1.大家が賃貸住宅を提供しやすく、要配慮者が円滑に入居できる
市場環境の整備
2.居住支援法人等が入居中サポートを行う賃貸住宅の供給促進
3.住宅施策と福祉施策が連携した地域の居住支援体制の強化
がされている点を学べ、とても参考になった。
また生活困窮者自立支援法などの改正についても学べた。
第4講義 13:00~14:30
「SNS時代の選挙と民主主義」
山田健太(専修大学ジャーナリズム学科教授)
次の公務があり、新幹線の時間があったため、受講できなかった。
資料では、SNSの普及により情報発信が手軽になるにつれ、これまで
になかった社会的影響は、東京都知事選、衆議院選、兵庫県知事選、
米大統領選などで明らかになった。
ネット空間には多くの偽・誤情報が出回るが、SNSは特に選挙期間
中に有権者たる市民が自由に意見を表明し、情報を交換できる「場」
として大きな存在となっている。
「選挙」と「民主主義」の在り方の問題として、政治参加の手段や
SNSへの向き合い方を資料としていただいた。
最後は受講できず、国際交流協会の懇親会のため、新幹線に飛び
乗り帰省しました。
昨年と今年は「教育民生常任委員会」に所属していますが、
「日本の貧困の現状と政策」や「老いを迎える住まい支援とまちづくり」
についてはとても参考となり、近年の動向や、国の制度改正について
学ぶことができました・・・ありがとうございました。
年度変わって初めて、貴重な政務活動費を使わせていただきました。
R6年度の精算もできまして・・・ほとんど全て、調査・研究のための
セミナーや視察に使わせていただきました。
何期重ねても「勉強する」って大切だと感じます。
私は国の制度や改正点を勉強することが大好きなんです
!
またテレビで見た尾身会長ともお会いできまして・・・あの当時は
相当なバッシングや嫌がらせもあったお話しもお聞きしました。
新型コロナ・・・もう相当前のような気もしますが、まだまだ他の
感染症もいつやってくるかわかりません。
以上、ご報告と致します。
皆様、ゆっくりした休日をお過ごし下さいませ。
今回も1人です・・・その方が気が楽なんです、はい

令和7年度「第25期自治政策講座in東京」
「社会の変容と目前の課題」-自治体の役割を考える
2025年4月21日(月)・22日(火) 電設年金会館 会議室
4月21日(月)
第1講義 13:00~14:30
「日本の貧困の現状と政策」
阿部彩(東京都立大学人文社会学部人間社会学科教授)
2013年「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が成立し、これに
基づき「子供の貧困対策に関する大綱」が閣議決定されたのが2014
年である。
貧困の子どもが抱える諸問題は多岐にわたり、「貧困の連鎖」を食い
止める具体的政策、貧困に関する問題意識の醸成は10年以上経ても
十分ではない。
特に子どもに関する政策のほとんどが地方自治体任せであり、自治体
の果たす役割は大きい。
先進的、総合的に貧困問題を研究されてきた講師からは、近年注目
されている高齢者の一人暮らし、高齢女性の貧困問題を含め、日本
社会の貧困と自治体の課題について学ぶことができた。
究極は、お金がなくても豊かに暮らせる仕組みづくりが必要であり、
貧困であるがゆえに、その人の支援に何が必要なのか調べる事の
重要性を学べ、とても参考となった。
第2講義 14:50~16:20
「新たなパンデミック危機に備える」
コロナ禍で分かった地域医療の現状と課題
尾身 茂(公益財団法人結核予防会理事長)
新たなパンデミックに備えはできているのだろうか。
5年前に経験した未知の病原への不安や医療機関・自治体の人手
不足による医療提供の遅延。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、わずか数ヶ月で世界的
パンデミックになり、外出や集合も規制されたのは記憶に新しい。
当時、政府対応へ提言を続けていた専門家チームの中心にいた
尾身会長から、公衆衛生や感染症対策について世界的な最前線で
闘ってきた経験も含め、これからの地域医療の課題を勉強した。
日本の医療制度の問題が高齢者にシフトし、医師が専門職化し、
感染症のような全身疾患を診られる医師が少なくなっている点、
初期臨床研修を都市部の医療機関だけでなく、へき地で行うべき
などの提言はとても勉強になった。
4月22日(火)
第3講義 10:00~11:30
「老いを迎える住まい支援とまちづくり」
井上由紀子(日本社会事業大学専門職大学院教授)
2024年秋に住宅セーフティネット法が改正され、自治体は単身高齢
者をはじめとする住宅確保要配慮者の居住支援に取り組み始めている、
身元保証、死後事務、生活支援等の新しいサービスも登場している。
高齢者がWell-beingに地域で暮らし続け、介護が必要になっても社会
と接点を保ち続けられるようなまちづくりとはどのようなものか。
福祉と住宅がクロスする領域を専門とする講師から、国や自治体の
支援の在り方や役割について学んだ。
2040年の人口構成では、自悪での継続居住?が困難となり、住宅
確保要配慮者の入居に対する賃貸人(大家等)の入居制限がある。
現在は居住支援協議会・居住支援法人が設立され、住宅セーフティ
ネット法等の一部改正もあり、
1.大家が賃貸住宅を提供しやすく、要配慮者が円滑に入居できる
市場環境の整備
2.居住支援法人等が入居中サポートを行う賃貸住宅の供給促進
3.住宅施策と福祉施策が連携した地域の居住支援体制の強化
がされている点を学べ、とても参考になった。
また生活困窮者自立支援法などの改正についても学べた。
第4講義 13:00~14:30
「SNS時代の選挙と民主主義」
山田健太(専修大学ジャーナリズム学科教授)
次の公務があり、新幹線の時間があったため、受講できなかった。
資料では、SNSの普及により情報発信が手軽になるにつれ、これまで
になかった社会的影響は、東京都知事選、衆議院選、兵庫県知事選、
米大統領選などで明らかになった。
ネット空間には多くの偽・誤情報が出回るが、SNSは特に選挙期間
中に有権者たる市民が自由に意見を表明し、情報を交換できる「場」
として大きな存在となっている。
「選挙」と「民主主義」の在り方の問題として、政治参加の手段や
SNSへの向き合い方を資料としていただいた。
最後は受講できず、国際交流協会の懇親会のため、新幹線に飛び
乗り帰省しました。
昨年と今年は「教育民生常任委員会」に所属していますが、
「日本の貧困の現状と政策」や「老いを迎える住まい支援とまちづくり」
についてはとても参考となり、近年の動向や、国の制度改正について
学ぶことができました・・・ありがとうございました。
年度変わって初めて、貴重な政務活動費を使わせていただきました。
R6年度の精算もできまして・・・ほとんど全て、調査・研究のための
セミナーや視察に使わせていただきました。
何期重ねても「勉強する」って大切だと感じます。
私は国の制度や改正点を勉強することが大好きなんです

またテレビで見た尾身会長ともお会いできまして・・・あの当時は
相当なバッシングや嫌がらせもあったお話しもお聞きしました。
新型コロナ・・・もう相当前のような気もしますが、まだまだ他の
感染症もいつやってくるかわかりません。
以上、ご報告と致します。
皆様、ゆっくりした休日をお過ごし下さいませ。
Posted by はまぐちふどうさん at 08:19│Comments(0)
│視察研修
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