2020年07月01日
会派の一般質問
6月定例議会報告は、一般質問から。
副議長の時を除けば、初めてお休みした「一般質問」。
不要不急の一般質問は9月議会でするように、議会内で申し合せもありました。
また新型コロナウィルス感染症関係は、会派を代表して1人がする事に
なってもいましたので、会派「清風会」を代表して近藤武議員の「一般質問」
を掲載しておきます。
1.新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金について
国から1兆円の補正がついた新型コロナウイルス感染症対応地方創生
臨時交付金事業、三豊市でも有効活用される中で、国は第2次補正で2兆
円の増額補正が予定されており、三豊市として更なる取り組み、有効な
施策をどのように考えているのか。
2.新型コロナウィルス感染症に対する三豊市児童・生徒の心の健康やケア
について
新型コロナウィルスの拡大により学校生活が行われいなかったために、
児童・生徒は今現在も不安な毎日を送っている。また、授業計画の見直し
で今から児童・生徒たちは相当な負担になると考えられる、授業時間も
消化しなくてはならないが、子どもたちの心の健康が心配である。
これからどのように学校生活を送り、心の健康を守ってケアしていくのかを
質問する。
3.新型コロナウィルス感染症特別定額給付金について
新型コロナウィルス感染症特別定額給付金は住民基本台帳に記録
されている人が対象となっているが、妊娠中の子どもに対する給付は
対象外となっている。
母子健康手帳もあり、これから三豊市民として生まれてくる子どもに
対しても三豊市として給付すべきでないのかを質問する。

●質問1-1(近藤武議員)
皆さん、おはようございます。
1番、清風会、近藤 武です。
議長のお許しが出ましたので、通告に従い一般質問を始めたいと思います。
今回の一般質問は、新型コロナウイルス感染症対策事業により業務が増え、
多忙な市役所職員の方々の負担を少しでも減らすことが重要と考え、清風会
としては通常の一般質問は行わず、会派を代表してコロナ関係に内容を絞り、
質問をしていきますので、執行部の皆さん、御答弁よろしくお願いいたします。
それでは1問目の質問に入ります。
新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金事業について質問
いたします。
脱コロナに向けた協生支援金は、新型コロナウイルス感染拡大を防止すると
ともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活を支援し、地方
創生を図るため、緊急経済対策の全ての事項についての対応として、地方
公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかな、必要な事業を実施できるよう
に創設されました。
国から最初の補正予算計上額は1兆円であり、最終、香川県の市町村
には32億円が交付され、三豊市では2億7,412万5,000円が交付されました。
この臨時交付金は、本市では新型コロナウイルス感染拡大防止協力金
1億円、三豊市事業者等応援給付金事業1億7,412万5,000円などへの
事業実施に有効に充当されているとは思いますが、第2次補正はどのような
事業を考えているのか、具体的にお聞きしたいと思います。
●答弁1-1(山下昭史市長)
近藤議員の御質問にお答え申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策として、本年4月30日に国の第1次補正
予算が成立し、そのうち1兆円の予算がついた新型コロナウイルス感染症
対応地方創生臨時交付金については、本市において感染症拡大防止協力
金や事業者等応援給付金事業の財源として活用しているところでございます。
しかし現在、国において2兆円の増額予算を盛り込んだ第2次補正予算案
が審議されております。
議員御指摘の、臨時交付金を財源とした次なる一手とする有効な施策を
どう考えているのかという御質問でございますが、これまで先行して取り
組んでまいりました子育て世帯特別定額給付金や児童扶養手当受給者等
緊急支援給付金、さらには事業者等応援給付金などの単独事業の全体
事業費は、歳出予算ベースで6億2,000万円余りとなっていることから、まず
はこうした事業の財源に充てることとしております。
その上で、長期戦となることが想像できる新型コロナウイルス感染症対応
について、感染予防を徹底しつつ、社会経済活動を行っていくための新しい
生活様式の定着に向けた取組に対しても、スピード感を持って取り組んで
まいりたいと考えております。
●質問1-2
この交付金の使途は、地方公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかに
実施するとなっています。
新型コロナウイルス感染症に対する対応、新型コロナウイルス感染拡大の
影響を受けた地域経済、住民の支援等の事業に充当されるもので、何に
使うかは各自治体の判断となっております。
この地域の実情に応じてきめ細やかに実施する点、これが重要であり、
やはり地域の分析、検証が必要だと思います。
1次では主に市内事業者の方への対応に利用されましたが、例えば本市
では離島の診療所があり、医療MaaSの導入の実証実験が行われるよう
ですし、オンライン診療など、踏み込んだ本市独自の何かができないか、
また、本市が目指す多極分散型ネットワークのまちづくりの中で、何かほか
にほかにはまねできないような事業への有効な利活用ができないかと
考えますが、どのようにお考えでしょうか。御答弁お願いいたします。
●答弁1-2(貞廣慎二政策部長)
議員御発言のとおり、本市は多極分散型ネットワークのまちづくりを
目指しておりますが、機能を一つに集中させるのではなく、それぞれの
拠点に機能を分散させてそれをつなぐ、この将来のまちの在り方は、
コロナウイルスの拡大により、私たちの生活においてもソーシャルディス
タンス、一定の距離を保ちながら生活を行わなければならない新しい
日常ともマッチする生活スタイルだと考えております。
一方、コロナウイルスの拡大により、オンライン授業、オンライン会議、
テレワークなど、社会全体のデジタル化は一気に市民生活に浸透して
まいりました。
今後もさらに進化するものと予測されます。
議員の御発言にあった、本市が目指す多極分散型ネットワークのまちに
即したデジタル化を市民のために有効に活用した施策、デジタルファースト
についても積極的に進めてまいりたいと考えております。
●意見1-3
再質問ではないですけど、三豊市で取り組まれた子育て世帯特別定額
給付金や児童扶養手当受給者等緊急支援給付金、事業者応援給付金等
は本当にすばらしい事業だと思います。
ただ、今回の事業は給付金であって、未来に向けた投資ではないと、
ちょっとそうも考えます。
今後は市長が答弁された新しい生活様式に向けた社会、経済活動に
チャレンジしていく事業者等にも応援していってほしいと一言添えて、
1問目の質問を終えたいと思います。
●質問2-1
新型コロナウイルス感染症に対する三豊市児童生徒の心の健康や
ケアについて質問をいたします。
新型コロナウイルス緊急事態宣言により2か月以上も休校になり、
子供たちの学習機会が失われました。
しかし、6月から平常授業が行われることになり、児童生徒たち、現場の
職員や関係者の皆さんもようやくスタートラインに立つことができ、ホッと
されたことと思います。
そして、受験を控える中学3年生や高校3年生、入学式を終えたまま、
学校生活が始められていない新1年生、進級を迎えた子供たちは、
学校の再開を本当に待ち望んでいたことと思います。
しかし、春の運動会や夏の花火、夏祭りなども中止になり、楽しみに
していた行事やイベントがなくなっての落胆は大きいとは思います。
また、高校野球の甲子園、全国大会を初めとするスポーツ全般、高校
総体では独自の代替大会が26競技を原則無観客で行われるようです。
中学生では郡市中学総体まで中止になり、子供たちの気持ちを考えると
胸が痛みますが、三観地区を除く県内6地区は代替検討なのですが、
三観地区も感染リスクを避けるために大会方式は採用しないようですが、
代替として3年生の練習試合などは検討されているようです。
このあたり、賛否両論はある中での苦渋の選択ですから、保護者の方には
御理解と御協力をお願いしたいところです。
しかしながら、やはり部活動での優勝や上位入賞を夢見て頑張ってきた
子供たちの落胆は大きく、心のケアが学校だけでなく家庭も必要と考えます。
そして、私が最も危惧していることは、コロナ対策の休校措置により、教育
の格差も心配されており、格差解消に向けた取組が必要となり、それにより
学習内容の改変、学習スケジュール、オンライン教育等の取組で児童生徒
たちにこれから相当な負担になってくると考えるからであります。
2か月以上も学校で授業ができず、自宅で籠もることになり、今から遅れを
取り返すことに対することの不安や、クラブ活動もできず、目標にしてきた
大会もなくなり、やるせない気持ちでいっぱいのことでしょう。
また、それら不安な気持ちにより、不登校やいじめなど、増える可能性が
高くなるとも考えられます。
ここで高知県の取組を紹介したいと思います。高知県教育委員会、人権・
こども支援課は、長期休校によるストレスや新型コロナウイルスの不安を
抱えた児童生徒を支えるため、教材や授業案を作成し、感染によるいわれ
なき差別や、感染者が出た保育園への応援などを伝える高知新聞の報道
を基に人の温かさを紹介し、再開する高知市立学校での新年度の仕切り
直しに活用されています。
また、ウイルスへの恐怖、行動の変化、生活の変化でストレスを抱えた子
もいると、高知人権・こども支援課を見ていて、そんな心の安定へ、心と体
のチェックリストやウイルスの正しい知識、予防法、ストレス発散法を
まとめています。
こうした支援とともに重視しているのが、感染者らへの差別、偏見をなくす
人権教育であり、小学校低学年向けにはプレゼンテーションソフトを使って
紙芝居を作成し、病院で働く人や家族に嫌がらせする人もと伝えながらも、
職員が感染した保育園に貼られた、「頑張れ」の応援旗も紹介しています。
小学校高学年や中学生向けには、感染者の家にあった、「コロナ出ていけ」
の落書きを基に、どういう行動するべきかを考えるといった授業案も配布
しているそうです。
高知県人権・こども支援課は、「休校分を補おうと、まず授業をと慌てがち
ですが、この教材を使って子供の心を耕し、安心してもらってから学校を
再スタートしてほしい」と話されております。
この高知県教育委員会の取組も参考にしてほしいところです。
それでは質問です。これから学校教育を、児童生徒たちの心の健康を
守るためには、どのような取組、ケアをしていくのでしょうか。
また、児童生徒たちだけでなく、教育内容の変化やオンライン授業に
よる先生の負担がどれほど大きくかかっていくのか。
教職員に対するケアや、また、不登校対策アドバイザー、教育アドバイザー、
スクールカウンセラーの補充なども考えてほしいと考えていますが、執行部
の考えをお聞かせください。
●答弁2-1(三好覚教育長)
新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の日々の生活に様々なレベル
で影響が出てきております。
子供たちの生活の重要な部分を占める学校も3か月余りの長期休業となり、
外出もままならず、子供たちの行動が制限された状況が続いてまいりました。
6月1日から学校が全面再開されたところですが、このような状況下では
子供たちには多大なストレスが加わり、精神的に不安定になることが予想され、
子供たちの心の健康には十分に配慮する必要があります。
また、学習の遅れを取り戻すための授業時間の確保、授業や昼食時の感染
防止対策、登下校の安全管理など、通常とは異なる業務も発生し、教職員の
心身の疲労もケアしていく必要があります。
登校が始まったところですが、新型コロナウイルス感染症の最も大きな影響を
受けているのは子供たちです。
まず、子供たちの心のケアについて申し上げます。
子供の心をケアする上で大切なことのまず1点目は、子供の様子をよく観察し、
ふだんと異なった子供の様子が見られないか、子供の状況をよく見取ることです。
登校が始まりましたが、生活リズムが学校生活に適応できておらず、子供たち
にとっては疲労が積み重なり、憂鬱な気持ちやいらいらした気持ちが継続し、
夜に十分眠れなかったり、体調を崩したりする子供がいるかもしれません。
そうした反応を温かく受け止め、子供の心配事やつぶやきに耳を傾け、じっくり
聴いてあげること、気にかかる子供がいたら、必要に応じて家庭訪問を実施
すること、さらに教育相談の時間を設けたり、場合によってはスクールカウン
セラーやスクールソーシャルワーカーによる専門家の相談を受けたりするなど、
きめ細かく対応するよう学校を指導してきております。
2点目は、学校、学級だよりなどで家庭と連携を図り、子供の情報を共有する
ことです。
保護者と情報を共有し、不安やストレスを抱えて支援が必要な子供の早期発見
に努めることが重要になります。
子供が安心して落ち着けるように、規則正しい生活リズムを保つよう、家庭と
協力して取り組むことも必要です。
3点目は、学校生活に少しでも体を動かしたり、楽しい時間を設けたりする
工夫を取り入れることです。
授業時間の不足を補うため、各学校とも授業時間数の増加を図る措置が
取られようとしています。
しかし、時には教室内においてもラジオ体操など、体を動かす工夫を取り入れ
たり、誕生会など、楽しい学級活動の時間を設けたりして子供の気分転換を
図るなど、学校生活を工夫することだと思います。
いずれにしましても、子供の中には強いストレスを抱えていたり、日常生活に
支障を来していたりするなど、自分だけでは上手に対処できず、支援を必要と
する子供がいると考えられます。
教育委員会といたしましては、三豊市子育て世代包括支援センターとも連携
協力して、専門家のサポートも含め、子供が適切な支援を受けられるよう
努めてまいりたいと考えています。
次に、負担増で多忙な教職員に対するケアについて申し上げます。
子供の感染予防と教職員の多忙感を緩和し、授業時数を確保するため、
県教育委員会では4月から8月、県教育センターで実施予定だった大部分の
教職員研修や、中学校の集団宿泊学習を中止いたしました。また、希望する
学校には学習の遅れを取り戻す補習を行うための学習指導員の派遣を計画
しております。
学校でも保護者の授業参観やPTAとのソフトボール大会を中止したり、小学校
で放課後に実施してまいりました陸上、水泳の特別練習も中止したりするなど、
学校行事の変更、見直しを行っております。
こうした取組によりまして、行事の準備に充てる時間や教職員の出張が
少なくなりました。
さらに、中学校では通知表の作成で成績処理を副担任が担当し、所見を
担任が担当するなど、業務分担を見直しています。
また、学校学年団で調整して、授業に支障のないよう年休を計画的に取得
して、休養する取組を行っている学校もあります。
感染症の拡大というかつていない状況の中、子供たちや教職員の心身の
健康を守るため、市教育委員会と学校が連携協力して、困難な状況を乗り
越えてまいりたいと思います。
●質問2-2
何もかも中止ばっかりで、本当に寂しい感じがします。
集団宿泊学習というの、僕、今思い返しても、本当にいい思い出だったと
思います。
また本当、集団学習がまたできるような体制ができると本当にいいと思います。
再質問ですけど、また、子どもロコモという言葉を御存じでしょうか。
体をうまく使えずけがをする、姿勢が悪くて疲れやすく、学業にも影響が及ぶ、
そんな異変、子どもロコモが問題になってきています。
新型コロナウイルス感染防止のための休校や外出自粛で運動の機会は減り、
懸念はさらに高まりつつあるようです。
埼玉県が2010年から2013年、幼稚園児と小中学生1,343人に行った検診
では、ロコモが疑われる子供が約40%に上がったそうです。
NPO法人全国ストップ・ザ・ロコモ協議会副理事長でさいたま市の整形外科医、
林承弘先生は、スマートフォンの影響を指摘し、スマートフォンやゲーム機で
遊んで姿勢が悪くなり、電化製品の発達で家事も手伝う機会も減り、子ども
ロコモの原因は超便利社会にあるとも指摘しています。
さらに新型コロナウイルスの出現により、子供が伸び伸びと体を動かす機会が
ますます奪われて、コロナがロコモを助長する状況にあり、なるべく公園や
学校で体を動かす機会をつくるべきであると話されています。
やはり学校で体を動かすカリキュラムも必要でしょうし、朝食や睡眠がきっちり
取れている子供はロコモになりにくいそうです。
それゆえ、保護者の家庭環境での生活習慣の見直しも促すべきであり、数日前
の四国新聞のアンケート調査では、緊急事態宣言や外出自粛での、ゼロから
6歳の乳幼児を持つ保護者の60%の方が、子供に体力の低下、大人から
離れたがらないなどの心身に悪影響が出ていたとの報告がありました。
このあたりはどのようにお考えでありましょうか、御答弁お願いいたします。
○議長(為広員史君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。
●答弁2-2(三好覚教育長)
近年、少子化であるとか家庭や安全な遊び場の減少、ゲームの普及など
から、子供が外で遊ばなくなり、子供の運動不足、運動能力の低下が指摘
されてきております。
転んだときに手をつくことができずに、顔を打ってしまう子供もいるという話も
聞いたことがあります。
コロナ感染症の影響で外出が難しく、家に閉じ籠もっていた子供も多く、議員
御案内のように、コロナが一層子どもロコモを助長するおそれもあると思われ
ます。
学校は再開されましたが、学校の生活リズムに慣れない中、学習の遅れを
取り戻すため、毎日授業に追われております。
そんな中、授業中でも軽く体を動かす体操をしたり、広い運動場や体育館で
人が密集せずに十分に体を動かしたりすることは、心のケアにつながるもの
と思います。
疲れやストレスでかちかちに固まった心と体を運動でほぐすこと、朝食や睡眠
をしっかり取って、生活リズムを整えていけるよう指導してまいります。
以上、近藤議員の再質問にお答えをいたします。
●質問2-3
また、文科省から新型コロナウイルス感染症対策基本対処方針の改定を
踏まえた基本的な考え方と取組の方向性が文部科学省から出されたわけ
ですが、その中の子供たちの学びの保障のための教育活動について次の
ことが書かれていて、ちょっと気になったところは、
「1、教師が児童生徒の日々の状況を丁寧に把握し、学習の歩みを止める
ことがないよう支援することが必要」、
「児童生徒がお互いに励まし合いながら成長していけるよう、学校内外で
様々な工夫を凝らして協働的な学びを実現していくことが重要」
と書かれておりますが、新型コロナウイルス感染症対策の中で、最後、
この2点についてどういった対応、取組をしていくのか、お考えをお聞かせ
ください。
●答弁2-3(三好覚教育長)
6月より学校が再開され、授業が行われるようになりました。
しかし、再び感染症が拡大し、第2波がやってきて、学校が再び臨時休業
せざるを得なくなるのではないかという不安もあります。
三豊市では、臨時休業で登校できなくなった子供たちを支援するため、
オンライン授業を始めたところです。
感染症や大規模災害によって再び休校せざるを得ない場合でも、子供が
学習の歩みを止めることなく進めていけるよう、オンライン授業を活用して
いきたいと考えております。
また、学習の遅れを取り戻すため、授業を進めることを急ぎ、遅れて進む
子供にとっては理解、定着が困難になりはしないか、学習の歩みを止めて
しまう子供もいるのではないかといった問題もあります。
授業や宿題などで個々の子供の学習状況を丁寧に把握することが大切に
なります。
内容の定着が不十分な子供には個別指導を行うなど、丁寧な指導が大切
です。
学校には、子供の学習状況を確認しつつ、授業を急ぎ過ぎないよう指導して
まいります。
また、感染防止のため、グループ学習などは極力避けながら授業を行う
ことが求められております。
そのため、授業での協働的な学びができにくくなるのではないかという指摘
があります。
グループ学習は学習形態であって、協働的な学びはグループ学習と同じ
ではありません。
教師と子供の質問と応答、さらに子供同士のやり取りの中で考えが練り
鍛えられ、協働的な学びが展開され、考えが深まり、子供たちは新しい知識
や技能、概念等を身につけてまいります。
教師はこうした指導を得意としておりまして、グループ学習は困難な状況に
ありますが、学校行事等を含めた学校教育ならではの協働的な学びを大事
にしながら、主体的、対話的で深い学びの実現に向けて、授業改善に取り
組んでまいりたいと考えております。
●質問2-4
これから梅雨が明け、本格な夏がやってきます。
学校では7月、8月に真夏の授業になり、幾ら空調設備があるとはいえ、
コロナ対策のための換気が必要となり、室内の温度があまり下がらず、
それに加えてマスク着用、児童生徒たちの健康が心配されるんですが、
そのあたりの対策も十分してほしいと思いますけど、どうですか。
●答弁2-4(三好覚教育長)
授業時間を確保するという観点から、今年の夏休みは短縮という形で、
7月の31日まで1学期を継続してまいるようになっているところです。
したがって、非常に暑い夏の中で授業が行われるということになっており
ますが、幸いなことに、現在特別教室のエアコンは十分まだ設置されて
いないところですけれども、普通教室におきましては全ての教室にエアコン
が設置されているところです。
そうしたエアコンを使用しながら、暑さ対策を施した上で授業を実施して
いきたいというふうに思います。
なお、換気が必要ですので、エアコンをかけながらも、換気にも注意
しながら授業を進めてまいるようにしたいと思っているところです。
●質問3-1
3問目に入ります。
新型コロナウイルス特別定額給付金について質問いたします。
国民一人一人に10万円の特別定額給付金が国から給付されるこの制度
でありますが、給付対象者が、基準日、令和2年4月27日時点で住民基本
台帳に記録されている者となっています。
基準日を決めて給付対象者決めることも重要ではありますが、現在妊娠
されている母親、つまり、まだ生まれていない子供は給付対象にはなって
おりません。
国では給付対象者になっておりませんが、生まれてくる子供たちにも給付
している自治体も現在では多く存在しています。
隣の善通寺市では、基準日翌日の4月28日以降に生まれた子を対象に、
独自の出産育児応援金として1人10万円を支給するとしています。
また、四万十市、札幌市、習志野市、君津市、大府市等でも同様の取組を
しております。
新生児に対して給付金事業をするのにも多額の費用はかかりますが、4月
28日以降に生まれた子供とそれ以前に生まれた子供とは、同じ学年なのに
差があるのはちょっとどうかとも考えます。
コロナウイルス特別定額給付金について、現在の給付状況と本市の考えを
お聞かせください。
●答弁3-1(藤田伸治健康福祉部長)
まず、特別定額給付金の現在の給付状況でございますが、本市では5月1日
の臨時会において、当該予算の議決をいただいたところでございます。
市民の皆様に対する給付につきましては、申請受け付け順に5月22日の金曜
日から開始をさせていただき、先般、第5回目となる振込を6月10日水曜日に
実施したところでございます。
この振込により、給付率は全体の92%、給付総額は59億4,820万円という
状況となっております。
次に、全国の一部自治体において、特別定額給付金の支給基準日後、4月
28日以降に生まれた子供を対象に、出産育児応援金などとして独自の経済
的支援策に取り組んでいる自治体があることは承知してございます。
国においても、今般2次補正において新型コロナウイルス感染拡大に伴う
支援策として、独り親世帯を対象にした一時金支給の予算案を盛り込んで
おります。
本市におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学校休業や
保育所、幼稚園の登園自粛、休業要請や様々な自粛要請等々において
影響を受けております子育て世帯、とりわけ収入の少ない独り親家庭等へ
の支援が早急に必要と判断をしまして、市独自の支援施策を国や県内
他市に先駆け、打ち出し、実行したところでございます。
その後、県内外の他の自治体も独自の支援を行っておりますが、本市
としては今後長期化が予想される新型コロナウイルス感染症拡大の影響
で困窮する方々や事業所などへの支援が最重要であると考えておりまして、
全市的な視野に立って支援が必要なところへできる限り迅速に、スピード
感を持って支援を届けるということを念頭に施策を講じてまいりたいという
ふうに考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。
●質問3-2
先月29日に閣議決定された新たな少子化対策で、基本的な目標として、
希望出生率1.8の実現に向け、令和の時代にふさわしい環境を整備し、
国民が結婚、妊娠、出産、子育てに希望を見出せるとともに、男女が
お互いの生き方を尊重しつつ、主体的な選択により希望する時期に
結婚ができ、かつ希望するタイミングで希望する数の子供を持てる
社会をつくるとなっています。
四国新聞での掲載がありましたが、少子化、19年生まれの最少人数です、
86万5,000人でした。
これについても、第2次ベビーブームの子供たち、私たち世代なんですけど、
40代になっていますので、これはもっとから早く手を打つべきで、政府の
対応が後手後手になっている感があります。
人口の自然減が過去最大の減少幅と聞いて、本当に少子化のスピードが
速いことに驚かされます。
4月28日以降に生まれた子も、国が率先して行うべきであるとも考えます。
子育てするなら三豊が一番、三豊市に住んでよかった、三豊市で産んで
よかったと思ってもらえるような施策をしてもらいたい。
また、ほかの市がやっているからではなく、お母さんのおなかにいる
子供も大切な三豊市民であり、コロナの大変な、非常に気を遣っての
出産であると察しますので、ぜひ若い御夫婦の新しい命にも給付金を
差し上げてほしいと思います。三豊市長、執行部の考えをお聞かせください。
●答弁3-2(藤田伸治健康福祉部長)
先般閣議決定されました少子化社会対策大綱におきましては、希望出生率
1.8に向けて、若い世代が希望する時期に結婚して、子供を育てられる環境を
整備するとされ、その上で、育児休業給付金の拡充や2人目以降の子供に
対する児童手当の上乗せ、また、不妊治療費の保険適用などを検討すると
されております。
少子化という国難に対して、国を挙げて施策が必要だと我々も思っております。
新型コロナウイルス感染症につきましては、今後第2波、3波も予想され、
長期化も懸念されるところで、様々なところで様々な影響が出てまいります。
市民の生活、生命を守るため、先ほども申し上げましたが、全市的な視野で
状況を見ながら施策を講じてまいりたいというふうに考えておりますので、
御理解いただければと思います。
●意見3-3
コロナウイルス感染症の大変な中での出産でありますから、そこのところを
十分検討してほしいと切に願いまして、清風会代表としてのコロナ関係の質問
を終わりたいと思います。
とっても良かったです!
が、いろいろ改善点の指摘も会派の先輩として必要かと思います。
私も先輩議員からいろいろ教わってきましたので。
例えば時間を大切にするとか、いろいろご教示いただきました。
一般質問は何度やっても緊張ですが、勉強、勉強ですからね-。
(未だに慣れないわたしなんですが
)
副議長の時を除けば、初めてお休みした「一般質問」。
不要不急の一般質問は9月議会でするように、議会内で申し合せもありました。
また新型コロナウィルス感染症関係は、会派を代表して1人がする事に
なってもいましたので、会派「清風会」を代表して近藤武議員の「一般質問」
を掲載しておきます。
1.新型コロナウィルス感染症対応地方創生臨時交付金について
国から1兆円の補正がついた新型コロナウイルス感染症対応地方創生
臨時交付金事業、三豊市でも有効活用される中で、国は第2次補正で2兆
円の増額補正が予定されており、三豊市として更なる取り組み、有効な
施策をどのように考えているのか。
2.新型コロナウィルス感染症に対する三豊市児童・生徒の心の健康やケア
について
新型コロナウィルスの拡大により学校生活が行われいなかったために、
児童・生徒は今現在も不安な毎日を送っている。また、授業計画の見直し
で今から児童・生徒たちは相当な負担になると考えられる、授業時間も
消化しなくてはならないが、子どもたちの心の健康が心配である。
これからどのように学校生活を送り、心の健康を守ってケアしていくのかを
質問する。
3.新型コロナウィルス感染症特別定額給付金について
新型コロナウィルス感染症特別定額給付金は住民基本台帳に記録
されている人が対象となっているが、妊娠中の子どもに対する給付は
対象外となっている。
母子健康手帳もあり、これから三豊市民として生まれてくる子どもに
対しても三豊市として給付すべきでないのかを質問する。

●質問1-1(近藤武議員)
皆さん、おはようございます。
1番、清風会、近藤 武です。
議長のお許しが出ましたので、通告に従い一般質問を始めたいと思います。
今回の一般質問は、新型コロナウイルス感染症対策事業により業務が増え、
多忙な市役所職員の方々の負担を少しでも減らすことが重要と考え、清風会
としては通常の一般質問は行わず、会派を代表してコロナ関係に内容を絞り、
質問をしていきますので、執行部の皆さん、御答弁よろしくお願いいたします。
それでは1問目の質問に入ります。
新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金事業について質問
いたします。
脱コロナに向けた協生支援金は、新型コロナウイルス感染拡大を防止すると
ともに、感染拡大の影響を受けている地域経済や住民生活を支援し、地方
創生を図るため、緊急経済対策の全ての事項についての対応として、地方
公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかな、必要な事業を実施できるよう
に創設されました。
国から最初の補正予算計上額は1兆円であり、最終、香川県の市町村
には32億円が交付され、三豊市では2億7,412万5,000円が交付されました。
この臨時交付金は、本市では新型コロナウイルス感染拡大防止協力金
1億円、三豊市事業者等応援給付金事業1億7,412万5,000円などへの
事業実施に有効に充当されているとは思いますが、第2次補正はどのような
事業を考えているのか、具体的にお聞きしたいと思います。
●答弁1-1(山下昭史市長)
近藤議員の御質問にお答え申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策として、本年4月30日に国の第1次補正
予算が成立し、そのうち1兆円の予算がついた新型コロナウイルス感染症
対応地方創生臨時交付金については、本市において感染症拡大防止協力
金や事業者等応援給付金事業の財源として活用しているところでございます。
しかし現在、国において2兆円の増額予算を盛り込んだ第2次補正予算案
が審議されております。
議員御指摘の、臨時交付金を財源とした次なる一手とする有効な施策を
どう考えているのかという御質問でございますが、これまで先行して取り
組んでまいりました子育て世帯特別定額給付金や児童扶養手当受給者等
緊急支援給付金、さらには事業者等応援給付金などの単独事業の全体
事業費は、歳出予算ベースで6億2,000万円余りとなっていることから、まず
はこうした事業の財源に充てることとしております。
その上で、長期戦となることが想像できる新型コロナウイルス感染症対応
について、感染予防を徹底しつつ、社会経済活動を行っていくための新しい
生活様式の定着に向けた取組に対しても、スピード感を持って取り組んで
まいりたいと考えております。
●質問1-2
この交付金の使途は、地方公共団体が地域の実情に応じてきめ細やかに
実施するとなっています。
新型コロナウイルス感染症に対する対応、新型コロナウイルス感染拡大の
影響を受けた地域経済、住民の支援等の事業に充当されるもので、何に
使うかは各自治体の判断となっております。
この地域の実情に応じてきめ細やかに実施する点、これが重要であり、
やはり地域の分析、検証が必要だと思います。
1次では主に市内事業者の方への対応に利用されましたが、例えば本市
では離島の診療所があり、医療MaaSの導入の実証実験が行われるよう
ですし、オンライン診療など、踏み込んだ本市独自の何かができないか、
また、本市が目指す多極分散型ネットワークのまちづくりの中で、何かほか
にほかにはまねできないような事業への有効な利活用ができないかと
考えますが、どのようにお考えでしょうか。御答弁お願いいたします。
●答弁1-2(貞廣慎二政策部長)
議員御発言のとおり、本市は多極分散型ネットワークのまちづくりを
目指しておりますが、機能を一つに集中させるのではなく、それぞれの
拠点に機能を分散させてそれをつなぐ、この将来のまちの在り方は、
コロナウイルスの拡大により、私たちの生活においてもソーシャルディス
タンス、一定の距離を保ちながら生活を行わなければならない新しい
日常ともマッチする生活スタイルだと考えております。
一方、コロナウイルスの拡大により、オンライン授業、オンライン会議、
テレワークなど、社会全体のデジタル化は一気に市民生活に浸透して
まいりました。
今後もさらに進化するものと予測されます。
議員の御発言にあった、本市が目指す多極分散型ネットワークのまちに
即したデジタル化を市民のために有効に活用した施策、デジタルファースト
についても積極的に進めてまいりたいと考えております。
●意見1-3
再質問ではないですけど、三豊市で取り組まれた子育て世帯特別定額
給付金や児童扶養手当受給者等緊急支援給付金、事業者応援給付金等
は本当にすばらしい事業だと思います。
ただ、今回の事業は給付金であって、未来に向けた投資ではないと、
ちょっとそうも考えます。
今後は市長が答弁された新しい生活様式に向けた社会、経済活動に
チャレンジしていく事業者等にも応援していってほしいと一言添えて、
1問目の質問を終えたいと思います。
●質問2-1
新型コロナウイルス感染症に対する三豊市児童生徒の心の健康や
ケアについて質問をいたします。
新型コロナウイルス緊急事態宣言により2か月以上も休校になり、
子供たちの学習機会が失われました。
しかし、6月から平常授業が行われることになり、児童生徒たち、現場の
職員や関係者の皆さんもようやくスタートラインに立つことができ、ホッと
されたことと思います。
そして、受験を控える中学3年生や高校3年生、入学式を終えたまま、
学校生活が始められていない新1年生、進級を迎えた子供たちは、
学校の再開を本当に待ち望んでいたことと思います。
しかし、春の運動会や夏の花火、夏祭りなども中止になり、楽しみに
していた行事やイベントがなくなっての落胆は大きいとは思います。
また、高校野球の甲子園、全国大会を初めとするスポーツ全般、高校
総体では独自の代替大会が26競技を原則無観客で行われるようです。
中学生では郡市中学総体まで中止になり、子供たちの気持ちを考えると
胸が痛みますが、三観地区を除く県内6地区は代替検討なのですが、
三観地区も感染リスクを避けるために大会方式は採用しないようですが、
代替として3年生の練習試合などは検討されているようです。
このあたり、賛否両論はある中での苦渋の選択ですから、保護者の方には
御理解と御協力をお願いしたいところです。
しかしながら、やはり部活動での優勝や上位入賞を夢見て頑張ってきた
子供たちの落胆は大きく、心のケアが学校だけでなく家庭も必要と考えます。
そして、私が最も危惧していることは、コロナ対策の休校措置により、教育
の格差も心配されており、格差解消に向けた取組が必要となり、それにより
学習内容の改変、学習スケジュール、オンライン教育等の取組で児童生徒
たちにこれから相当な負担になってくると考えるからであります。
2か月以上も学校で授業ができず、自宅で籠もることになり、今から遅れを
取り返すことに対することの不安や、クラブ活動もできず、目標にしてきた
大会もなくなり、やるせない気持ちでいっぱいのことでしょう。
また、それら不安な気持ちにより、不登校やいじめなど、増える可能性が
高くなるとも考えられます。
ここで高知県の取組を紹介したいと思います。高知県教育委員会、人権・
こども支援課は、長期休校によるストレスや新型コロナウイルスの不安を
抱えた児童生徒を支えるため、教材や授業案を作成し、感染によるいわれ
なき差別や、感染者が出た保育園への応援などを伝える高知新聞の報道
を基に人の温かさを紹介し、再開する高知市立学校での新年度の仕切り
直しに活用されています。
また、ウイルスへの恐怖、行動の変化、生活の変化でストレスを抱えた子
もいると、高知人権・こども支援課を見ていて、そんな心の安定へ、心と体
のチェックリストやウイルスの正しい知識、予防法、ストレス発散法を
まとめています。
こうした支援とともに重視しているのが、感染者らへの差別、偏見をなくす
人権教育であり、小学校低学年向けにはプレゼンテーションソフトを使って
紙芝居を作成し、病院で働く人や家族に嫌がらせする人もと伝えながらも、
職員が感染した保育園に貼られた、「頑張れ」の応援旗も紹介しています。
小学校高学年や中学生向けには、感染者の家にあった、「コロナ出ていけ」
の落書きを基に、どういう行動するべきかを考えるといった授業案も配布
しているそうです。
高知県人権・こども支援課は、「休校分を補おうと、まず授業をと慌てがち
ですが、この教材を使って子供の心を耕し、安心してもらってから学校を
再スタートしてほしい」と話されております。
この高知県教育委員会の取組も参考にしてほしいところです。
それでは質問です。これから学校教育を、児童生徒たちの心の健康を
守るためには、どのような取組、ケアをしていくのでしょうか。
また、児童生徒たちだけでなく、教育内容の変化やオンライン授業に
よる先生の負担がどれほど大きくかかっていくのか。
教職員に対するケアや、また、不登校対策アドバイザー、教育アドバイザー、
スクールカウンセラーの補充なども考えてほしいと考えていますが、執行部
の考えをお聞かせください。
●答弁2-1(三好覚教育長)
新型コロナウイルスの感染拡大により、人々の日々の生活に様々なレベル
で影響が出てきております。
子供たちの生活の重要な部分を占める学校も3か月余りの長期休業となり、
外出もままならず、子供たちの行動が制限された状況が続いてまいりました。
6月1日から学校が全面再開されたところですが、このような状況下では
子供たちには多大なストレスが加わり、精神的に不安定になることが予想され、
子供たちの心の健康には十分に配慮する必要があります。
また、学習の遅れを取り戻すための授業時間の確保、授業や昼食時の感染
防止対策、登下校の安全管理など、通常とは異なる業務も発生し、教職員の
心身の疲労もケアしていく必要があります。
登校が始まったところですが、新型コロナウイルス感染症の最も大きな影響を
受けているのは子供たちです。
まず、子供たちの心のケアについて申し上げます。
子供の心をケアする上で大切なことのまず1点目は、子供の様子をよく観察し、
ふだんと異なった子供の様子が見られないか、子供の状況をよく見取ることです。
登校が始まりましたが、生活リズムが学校生活に適応できておらず、子供たち
にとっては疲労が積み重なり、憂鬱な気持ちやいらいらした気持ちが継続し、
夜に十分眠れなかったり、体調を崩したりする子供がいるかもしれません。
そうした反応を温かく受け止め、子供の心配事やつぶやきに耳を傾け、じっくり
聴いてあげること、気にかかる子供がいたら、必要に応じて家庭訪問を実施
すること、さらに教育相談の時間を設けたり、場合によってはスクールカウン
セラーやスクールソーシャルワーカーによる専門家の相談を受けたりするなど、
きめ細かく対応するよう学校を指導してきております。
2点目は、学校、学級だよりなどで家庭と連携を図り、子供の情報を共有する
ことです。
保護者と情報を共有し、不安やストレスを抱えて支援が必要な子供の早期発見
に努めることが重要になります。
子供が安心して落ち着けるように、規則正しい生活リズムを保つよう、家庭と
協力して取り組むことも必要です。
3点目は、学校生活に少しでも体を動かしたり、楽しい時間を設けたりする
工夫を取り入れることです。
授業時間の不足を補うため、各学校とも授業時間数の増加を図る措置が
取られようとしています。
しかし、時には教室内においてもラジオ体操など、体を動かす工夫を取り入れ
たり、誕生会など、楽しい学級活動の時間を設けたりして子供の気分転換を
図るなど、学校生活を工夫することだと思います。
いずれにしましても、子供の中には強いストレスを抱えていたり、日常生活に
支障を来していたりするなど、自分だけでは上手に対処できず、支援を必要と
する子供がいると考えられます。
教育委員会といたしましては、三豊市子育て世代包括支援センターとも連携
協力して、専門家のサポートも含め、子供が適切な支援を受けられるよう
努めてまいりたいと考えています。
次に、負担増で多忙な教職員に対するケアについて申し上げます。
子供の感染予防と教職員の多忙感を緩和し、授業時数を確保するため、
県教育委員会では4月から8月、県教育センターで実施予定だった大部分の
教職員研修や、中学校の集団宿泊学習を中止いたしました。また、希望する
学校には学習の遅れを取り戻す補習を行うための学習指導員の派遣を計画
しております。
学校でも保護者の授業参観やPTAとのソフトボール大会を中止したり、小学校
で放課後に実施してまいりました陸上、水泳の特別練習も中止したりするなど、
学校行事の変更、見直しを行っております。
こうした取組によりまして、行事の準備に充てる時間や教職員の出張が
少なくなりました。
さらに、中学校では通知表の作成で成績処理を副担任が担当し、所見を
担任が担当するなど、業務分担を見直しています。
また、学校学年団で調整して、授業に支障のないよう年休を計画的に取得
して、休養する取組を行っている学校もあります。
感染症の拡大というかつていない状況の中、子供たちや教職員の心身の
健康を守るため、市教育委員会と学校が連携協力して、困難な状況を乗り
越えてまいりたいと思います。
●質問2-2
何もかも中止ばっかりで、本当に寂しい感じがします。
集団宿泊学習というの、僕、今思い返しても、本当にいい思い出だったと
思います。
また本当、集団学習がまたできるような体制ができると本当にいいと思います。
再質問ですけど、また、子どもロコモという言葉を御存じでしょうか。
体をうまく使えずけがをする、姿勢が悪くて疲れやすく、学業にも影響が及ぶ、
そんな異変、子どもロコモが問題になってきています。
新型コロナウイルス感染防止のための休校や外出自粛で運動の機会は減り、
懸念はさらに高まりつつあるようです。
埼玉県が2010年から2013年、幼稚園児と小中学生1,343人に行った検診
では、ロコモが疑われる子供が約40%に上がったそうです。
NPO法人全国ストップ・ザ・ロコモ協議会副理事長でさいたま市の整形外科医、
林承弘先生は、スマートフォンの影響を指摘し、スマートフォンやゲーム機で
遊んで姿勢が悪くなり、電化製品の発達で家事も手伝う機会も減り、子ども
ロコモの原因は超便利社会にあるとも指摘しています。
さらに新型コロナウイルスの出現により、子供が伸び伸びと体を動かす機会が
ますます奪われて、コロナがロコモを助長する状況にあり、なるべく公園や
学校で体を動かす機会をつくるべきであると話されています。
やはり学校で体を動かすカリキュラムも必要でしょうし、朝食や睡眠がきっちり
取れている子供はロコモになりにくいそうです。
それゆえ、保護者の家庭環境での生活習慣の見直しも促すべきであり、数日前
の四国新聞のアンケート調査では、緊急事態宣言や外出自粛での、ゼロから
6歳の乳幼児を持つ保護者の60%の方が、子供に体力の低下、大人から
離れたがらないなどの心身に悪影響が出ていたとの報告がありました。
このあたりはどのようにお考えでありましょうか、御答弁お願いいたします。
○議長(為広員史君) ただいまの再質問に対し、理事者の答弁を求めます。
●答弁2-2(三好覚教育長)
近年、少子化であるとか家庭や安全な遊び場の減少、ゲームの普及など
から、子供が外で遊ばなくなり、子供の運動不足、運動能力の低下が指摘
されてきております。
転んだときに手をつくことができずに、顔を打ってしまう子供もいるという話も
聞いたことがあります。
コロナ感染症の影響で外出が難しく、家に閉じ籠もっていた子供も多く、議員
御案内のように、コロナが一層子どもロコモを助長するおそれもあると思われ
ます。
学校は再開されましたが、学校の生活リズムに慣れない中、学習の遅れを
取り戻すため、毎日授業に追われております。
そんな中、授業中でも軽く体を動かす体操をしたり、広い運動場や体育館で
人が密集せずに十分に体を動かしたりすることは、心のケアにつながるもの
と思います。
疲れやストレスでかちかちに固まった心と体を運動でほぐすこと、朝食や睡眠
をしっかり取って、生活リズムを整えていけるよう指導してまいります。
以上、近藤議員の再質問にお答えをいたします。
●質問2-3
また、文科省から新型コロナウイルス感染症対策基本対処方針の改定を
踏まえた基本的な考え方と取組の方向性が文部科学省から出されたわけ
ですが、その中の子供たちの学びの保障のための教育活動について次の
ことが書かれていて、ちょっと気になったところは、
「1、教師が児童生徒の日々の状況を丁寧に把握し、学習の歩みを止める
ことがないよう支援することが必要」、
「児童生徒がお互いに励まし合いながら成長していけるよう、学校内外で
様々な工夫を凝らして協働的な学びを実現していくことが重要」
と書かれておりますが、新型コロナウイルス感染症対策の中で、最後、
この2点についてどういった対応、取組をしていくのか、お考えをお聞かせ
ください。
●答弁2-3(三好覚教育長)
6月より学校が再開され、授業が行われるようになりました。
しかし、再び感染症が拡大し、第2波がやってきて、学校が再び臨時休業
せざるを得なくなるのではないかという不安もあります。
三豊市では、臨時休業で登校できなくなった子供たちを支援するため、
オンライン授業を始めたところです。
感染症や大規模災害によって再び休校せざるを得ない場合でも、子供が
学習の歩みを止めることなく進めていけるよう、オンライン授業を活用して
いきたいと考えております。
また、学習の遅れを取り戻すため、授業を進めることを急ぎ、遅れて進む
子供にとっては理解、定着が困難になりはしないか、学習の歩みを止めて
しまう子供もいるのではないかといった問題もあります。
授業や宿題などで個々の子供の学習状況を丁寧に把握することが大切に
なります。
内容の定着が不十分な子供には個別指導を行うなど、丁寧な指導が大切
です。
学校には、子供の学習状況を確認しつつ、授業を急ぎ過ぎないよう指導して
まいります。
また、感染防止のため、グループ学習などは極力避けながら授業を行う
ことが求められております。
そのため、授業での協働的な学びができにくくなるのではないかという指摘
があります。
グループ学習は学習形態であって、協働的な学びはグループ学習と同じ
ではありません。
教師と子供の質問と応答、さらに子供同士のやり取りの中で考えが練り
鍛えられ、協働的な学びが展開され、考えが深まり、子供たちは新しい知識
や技能、概念等を身につけてまいります。
教師はこうした指導を得意としておりまして、グループ学習は困難な状況に
ありますが、学校行事等を含めた学校教育ならではの協働的な学びを大事
にしながら、主体的、対話的で深い学びの実現に向けて、授業改善に取り
組んでまいりたいと考えております。
●質問2-4
これから梅雨が明け、本格な夏がやってきます。
学校では7月、8月に真夏の授業になり、幾ら空調設備があるとはいえ、
コロナ対策のための換気が必要となり、室内の温度があまり下がらず、
それに加えてマスク着用、児童生徒たちの健康が心配されるんですが、
そのあたりの対策も十分してほしいと思いますけど、どうですか。
●答弁2-4(三好覚教育長)
授業時間を確保するという観点から、今年の夏休みは短縮という形で、
7月の31日まで1学期を継続してまいるようになっているところです。
したがって、非常に暑い夏の中で授業が行われるということになっており
ますが、幸いなことに、現在特別教室のエアコンは十分まだ設置されて
いないところですけれども、普通教室におきましては全ての教室にエアコン
が設置されているところです。
そうしたエアコンを使用しながら、暑さ対策を施した上で授業を実施して
いきたいというふうに思います。
なお、換気が必要ですので、エアコンをかけながらも、換気にも注意
しながら授業を進めてまいるようにしたいと思っているところです。
●質問3-1
3問目に入ります。
新型コロナウイルス特別定額給付金について質問いたします。
国民一人一人に10万円の特別定額給付金が国から給付されるこの制度
でありますが、給付対象者が、基準日、令和2年4月27日時点で住民基本
台帳に記録されている者となっています。
基準日を決めて給付対象者決めることも重要ではありますが、現在妊娠
されている母親、つまり、まだ生まれていない子供は給付対象にはなって
おりません。
国では給付対象者になっておりませんが、生まれてくる子供たちにも給付
している自治体も現在では多く存在しています。
隣の善通寺市では、基準日翌日の4月28日以降に生まれた子を対象に、
独自の出産育児応援金として1人10万円を支給するとしています。
また、四万十市、札幌市、習志野市、君津市、大府市等でも同様の取組を
しております。
新生児に対して給付金事業をするのにも多額の費用はかかりますが、4月
28日以降に生まれた子供とそれ以前に生まれた子供とは、同じ学年なのに
差があるのはちょっとどうかとも考えます。
コロナウイルス特別定額給付金について、現在の給付状況と本市の考えを
お聞かせください。
●答弁3-1(藤田伸治健康福祉部長)
まず、特別定額給付金の現在の給付状況でございますが、本市では5月1日
の臨時会において、当該予算の議決をいただいたところでございます。
市民の皆様に対する給付につきましては、申請受け付け順に5月22日の金曜
日から開始をさせていただき、先般、第5回目となる振込を6月10日水曜日に
実施したところでございます。
この振込により、給付率は全体の92%、給付総額は59億4,820万円という
状況となっております。
次に、全国の一部自治体において、特別定額給付金の支給基準日後、4月
28日以降に生まれた子供を対象に、出産育児応援金などとして独自の経済
的支援策に取り組んでいる自治体があることは承知してございます。
国においても、今般2次補正において新型コロナウイルス感染拡大に伴う
支援策として、独り親世帯を対象にした一時金支給の予算案を盛り込んで
おります。
本市におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学校休業や
保育所、幼稚園の登園自粛、休業要請や様々な自粛要請等々において
影響を受けております子育て世帯、とりわけ収入の少ない独り親家庭等へ
の支援が早急に必要と判断をしまして、市独自の支援施策を国や県内
他市に先駆け、打ち出し、実行したところでございます。
その後、県内外の他の自治体も独自の支援を行っておりますが、本市
としては今後長期化が予想される新型コロナウイルス感染症拡大の影響
で困窮する方々や事業所などへの支援が最重要であると考えておりまして、
全市的な視野に立って支援が必要なところへできる限り迅速に、スピード
感を持って支援を届けるということを念頭に施策を講じてまいりたいという
ふうに考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。
●質問3-2
先月29日に閣議決定された新たな少子化対策で、基本的な目標として、
希望出生率1.8の実現に向け、令和の時代にふさわしい環境を整備し、
国民が結婚、妊娠、出産、子育てに希望を見出せるとともに、男女が
お互いの生き方を尊重しつつ、主体的な選択により希望する時期に
結婚ができ、かつ希望するタイミングで希望する数の子供を持てる
社会をつくるとなっています。
四国新聞での掲載がありましたが、少子化、19年生まれの最少人数です、
86万5,000人でした。
これについても、第2次ベビーブームの子供たち、私たち世代なんですけど、
40代になっていますので、これはもっとから早く手を打つべきで、政府の
対応が後手後手になっている感があります。
人口の自然減が過去最大の減少幅と聞いて、本当に少子化のスピードが
速いことに驚かされます。
4月28日以降に生まれた子も、国が率先して行うべきであるとも考えます。
子育てするなら三豊が一番、三豊市に住んでよかった、三豊市で産んで
よかったと思ってもらえるような施策をしてもらいたい。
また、ほかの市がやっているからではなく、お母さんのおなかにいる
子供も大切な三豊市民であり、コロナの大変な、非常に気を遣っての
出産であると察しますので、ぜひ若い御夫婦の新しい命にも給付金を
差し上げてほしいと思います。三豊市長、執行部の考えをお聞かせください。
●答弁3-2(藤田伸治健康福祉部長)
先般閣議決定されました少子化社会対策大綱におきましては、希望出生率
1.8に向けて、若い世代が希望する時期に結婚して、子供を育てられる環境を
整備するとされ、その上で、育児休業給付金の拡充や2人目以降の子供に
対する児童手当の上乗せ、また、不妊治療費の保険適用などを検討すると
されております。
少子化という国難に対して、国を挙げて施策が必要だと我々も思っております。
新型コロナウイルス感染症につきましては、今後第2波、3波も予想され、
長期化も懸念されるところで、様々なところで様々な影響が出てまいります。
市民の生活、生命を守るため、先ほども申し上げましたが、全市的な視野で
状況を見ながら施策を講じてまいりたいというふうに考えておりますので、
御理解いただければと思います。
●意見3-3
コロナウイルス感染症の大変な中での出産でありますから、そこのところを
十分検討してほしいと切に願いまして、清風会代表としてのコロナ関係の質問
を終わりたいと思います。
とっても良かったです!

が、いろいろ改善点の指摘も会派の先輩として必要かと思います。
私も先輩議員からいろいろ教わってきましたので。
例えば時間を大切にするとか、いろいろご教示いただきました。
一般質問は何度やっても緊張ですが、勉強、勉強ですからね-。
(未だに慣れないわたしなんですが
