2017年02月20日

「清風会」岡山行政視察その3

「清風会」岡山行政視察その3

バスにて高梁市役所 14時着

●岡山県高梁市
「JR備中高梁駅整備について及び図書館を核とした
 複合施設の見学」 14時~16時

●岡山県高梁市
人口31,861人、世帯数14,683世帯、総面積546.99㎢。
岡山の中西部に位置し、市域の大半が吉備高原上の丘陵地からなる中山間地域で
ある。市内を高梁川が来たから南に貫流し、支流の有漢川、成羽川が合流する。
中心市街地は高梁川と成羽川が合流する地点の北側に広がる盆地に位置し、城下
町の古い町並みを形成している。また、成羽地区の中心地も成羽川沿いの盆地で
城下町であった。

平成16年10月、平成の大合併により高梁市と上房郡有漢町、川上郡成羽町・備中町
川上町の1市4町が合併して、広島県と接するようになるなど大幅に市域は広がった
が、岡山市や倉敷市のように旧国を跨いでの合併は無かったため、全域が総社市と
同じ旧備中国に属している。

人口は年々減少しており、年齢別に見ると典型的な中山間地域の特徴として高齢化
率が全国平均よりも高い。しかし市内にある吉備国際大学や同短期大学の影響で
19歳~23歳までの年齢別人口は突出して多く、学生の町であることが見てとれる。
これらの学校は名目上は私立であるが、高梁市の出資によって設立された学校法人
順正学園の下にある学校で、実質上は第三セクター運営(半市立)の学校。
そのため歴代(旧市二代目以降)の高梁市長は順正学園の理事職も兼務しており、
高梁市には大学連携室という部署が設置されている。


市の新庁舎での説明+現地視察でしたが、市庁舎も新しく、イベント広場等も完備
されていて、とてもきれいな庁舎でした。
(総事業費は21億円)


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


JR備中高梁駅の新駅舎は現駅舎の北隣に建設。市役所からは100メートル程度。
在来線をまたいで作られている東西連絡道を利用した橋上駅をなっていた。
改札は2階で同連絡道と直結。1階エレベーターを設けるなどバリアフリー化した。
鉄骨2階建て、延べ床面積425平方メートル。総事業費は約11億円で、JR西日本
の負担は約1億4千万円。同市が約9億6千万円を負担し、うち4割は国の交付金
を活用した。
(国費(まちづくり交付金)4.4億円、合併特例債4.9億円、一般財源0.3億円)
都市再生整備金?を活用していたので、この辺りの調査が必要ですか?

平成16年3月に完成した備中高梁駅東西連絡道は、全額起債で5.3億円であり、
これは11億円とは別途かかっていた。
現在の駅舎は撤去され、タクシーや送迎車用のロータリー広場になっている。


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


また、新駅舎の北隣には図書館を核とした市の複合施設が建設されている。
ここが2017年2月4日(土)に開館したばかりの「高梁市図書館」である。
カルチュアコンビニエンスクラブ株式会社(CCC)とのパートナーシップにより、
高梁市民が利用しやすく、人が集い、学びを得られる図書館を目指している。

新しい高梁市図書館は「未来につなぐ図書館」がコンセプト。

・年中無休、365日開いている図書館。開館時間は朝9時~夜9時。
・館内の座席数は356席。館内はWi-Fiも完備、電源のある席もご用意。
・4階には子どもの図書館を独立させ、子どもたちが少々はしゃいでも気兼ねなく
 過ごせるフロアにした。
・市民の要望が多かった学習室を設け、参考書や教育関連の図書に加え、市内
 で使われている教科書も配架している。
・「ベンガラ色」のスターバックスコーヒーで購入したコーヒーは、本を読みながら 
 楽しる。
・コミックや雑誌、最新の書籍を取り揃えた「蔦屋書店」を併設していた。
・5カ所だった図書返却場所が19カ所に。各地域市民センターやポルカ、ゆめ
 タウン等のショッピングセンターでも図書の返却が可能に。

市内に高等学校5校(JR備中高梁駅周辺は3校)に加え、吉備国際大学、短期
大学、順正高等看護福祉専門学校があり、人口32,000人のまちに3,200人を
超える学生が市内で学ぶ「教育のまち」。JRの乗降客数も多い。特に総社市や
倉敷市から比較的近く、通学の子どもも多い。(吉備国際大学は35%が通学生)
それでも、蔦屋図書館は、武雄市以外では、海老名市や多賀城市等々、比較的
都市部にオープンしていたと思うが、人口32,000人の市での出店は、非常に興味
深く、今後を注視する必要があると思う。
(ただ小牧市の住民投票のように、蔦屋図書館自体の問題もあるようだが・・・)
JR駅も歴史的景観である町家と備中松山城(「真田丸オープニング映像に登場!)
の白壁や石垣をイメージし、まさにJR駅と複合施設が「高梁市」の顔、玄関口として
ふさわしい施設となっていた。

工事内容もすみわけがあり、
高梁市
・東西連絡道の延伸
・階段やエレベーターの付替え
・エスカレーターの新設
JR
・駅舎の建設(S造2階建、延床425㎡)
・構内階段の整備
・エレベータ、スロープの新設
・ホームのかさ上げ
が整備されたようです。橋上駅により、駅東口広場、駅西口広場が整備され、
複合施設の1階はバスセンターとなっていました。


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


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「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


「清風会」岡山行政視察その3


●所感
三豊市役所の玄関口であるJR高瀬駅はトイレもくみ取りのままであり、とても
恥かしい施設です。もちろん一日の乗降客数も違いますし、JR西日本とJR四国
も収益が違いますから、なかなか難しい問題もあるとは思いますが、将来的に
JR高瀬駅も、本市のJRの玄関口としての整備を考えた場合、とても参考となる
橋上駅でありました。

また蔦屋図書館についても、学生の町であるがゆえの進出だと感じましたが、
瀬戸内市民図書館と一緒に考えれば、今後の図書館は「滞在型」がキーワード
となるような気がしました。
本を探しながら、また勉強やネットもしながら、コーヒーを片手に図書館で半日を
過ごす・・・まさに図書館でゆっくりのんびり滞在する、昔の図書館での本の貸し、
借りだけでなく、滞在できる図書館がトレンドとなっている気がします。
特にどちらも勉強する学生が多いようでしたし。
ちなみに蔦屋図書館は、オープンした週末に平均4,500人、現在も平均2,000人
が利用されているようですが、今後の動向も注視したいと思います。
対する三豊市内の旧町の図書館は、きれいなところもありますし、イベント等の
努力をされている館もありますが、現在のままで良いのか?を考えてしまいます。
若者の集う図書館がいいのか?を議論する必要はあるとは思いますけど、何か
ワクワクするような滞在型の図書館が主流になっている時代に、現在のままでは
どうなのか?を考えてしまいました。

最後に・・・東京や大阪へ行かなくても、近くですばらしい視察が出来る事に感動
しました!本当に岡山県にもいろいろな先進地があり、今後も訪れたいと思います。

高梁市役所の皆様、本当にありがとうございました!



夕方17時半に三豊市役所へ無事到着。皆さん、お疲れ様でしたが、「清風会」は

視察報告書(感想)も提出しますので、今週中にお願いします、との事です、はい。


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Posted by はまぐちふどうさん at 07:12│Comments(2)視察研修
この記事へのコメント
高梁って旧き良き町だ。
コンパクトだけど重みを感じる。
川べりの風情はここでしか味わえない。
いいものは残しつつ利便性も必要という時代。
難しいけど住み分けが必要なんだろうね。
Posted by ホンキー at 2017年02月22日 22:02
ホンキー さん

コンパクトシティを目指すなら、利便性が必要。

吉備国際大学を核とした、高梁市は方向性はすばらしいと感じる。

昔、ワンダーランドって遊園地もあったよね~。

CMのフレーズを思い出す。

またコメントよろしくお願いします。
Posted by はまぐちふどうさんはまぐちふどうさん at 2017年02月24日 06:39
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